Naomi's Letter

ソプラノ・佐竹由美のブログです。
定期的に公演や、近況をお知らせいたします。
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手稿譜

2006-08-18 | Weblog
 ワシントンを訪れた第1の目的は、A.コープランドの手稿譜を見ることでした。図書館でマイクロフィルムを見せていただきましたが、私のようなものでも、やはり「ひととなり」が感じられて感激します。手紙の文字や文面などからその人の暖かさを感じるのと同じですね。
コープランドは比較的新しい人ですから、バッハやモーツァルト程は感激しないかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。きちんと書かれた楽譜には、性格を感じましたし、スケッチも一緒に見ましたが、12曲ある曲順を試行錯誤しながら決めている様子が伺えます。
オーケストラ譜に至っては、本当に整然と美しく小さな音符で書かれています。若い頃の作品で出版されていない歌曲(17歳頃)も見せていただきましたが、音符が幼い!ちょっと失礼ながら、私たちの聴音の譜面のような音符で小節線も揃っていません。やはり段々上達していくものなのですねぇ。

と、まあ分析はしなければいけないけれど、やはり自分の役割は・・・と考えると、ひとつの媒体として作曲家が伝えたかったこと+α を表現することであって、この「α」の部分を大事にしたいと思ったりしたのでした。きっと作曲家もそれを望んでいると思うのですが・・・どうでしょう?

3日目のワシントンは、少し疲れてきました。暑くて、でも汗をかくというよりは顔が痛い!これって日差しが強くて焼けているのと乾燥してるということですよね。
お肌が・・・