中学2年生のクラスで英語の授業をしていた時のこと…
演習テキストに次のような問題がありました。
【日本語】~、バスに乗るのにはとても骨が折れました。
【英語】~, to ( get ) ( on ) the bus was so ( ).
生徒A「バスに乗るのに骨が折れるってどういうことですか?」
生徒B「とても骨が折れるって、意味が分かりません!」
生徒C「バスに乗るだけで普通骨折なんかしないし!」
…そうです、ほとんどの中学2年生が「骨が折れる」という慣用句を知らなかったのです!
また、先日中学3年生のクラスで英語の授業をしていた時のこと…
教科書本文を利用した学習の中で、新出単語としてMyanmar「ミャンマー」が出てきました。
生徒A「先生、ミャンマーって何ですか?」
私「アジアの国の名前だよ、ニュースや地理の授業でも出てきたでしょ。どこか知ってる?」
生徒B「うーん、…東アジアですか?いや、西アジア?どこなんですか??」
…中学生(しかも受験生)でありながら、日本と同じアジアの国もあまり知らないのです!
子どもたちの中には、多かれ少なかれ「なぜ?」「どうして?」があります。
そして、そういった子供の知的好奇心にいかに答えてあげられるかが学力を伸ばすカギです。
決して、正しい知識をすぐに教えてあげることだけが正解ではありません。
一緒に考えてあげたり、調べさせたり、会話のやり取りを楽しむ(する)だけでも構いません。
もちろんテストの点数を上げることも大事ですが、知的好奇心や向上心をもつこと、
そして何か障壁などにぶつかったときに解決し現状打破しようとする姿勢が
「自分でメシを食っていける大人」になるために大切ではないでしょうか?
中島