大門神社

その名前から、遊里関係の神社ではないかと期待していたが、
残念ながら空振りだった。

射水 大門

昭和4年ごろ、料理店数18、芸妓数18
昭和30年、赤線23軒、79名

　
中央にぽつんとタイル張りの円柱が配置されている。不思議な意匠だ。



　
料理店の鑑札が残る。




二階をよく観察すると、ガラス窓の向こうに赤い手すりが見える。

　
ユニークな入口まわり。店舗兼住宅だったのだろうか。

　
いくつか見かけた料亭もまた往時のなごりだろう。

稲荷社

遊里との関係はなさそうだった。

射水 あわら

戦後、高級慰安宿泊施設が設置された。

現在は住宅街。
飲食店が何軒か存在するが、当時の慰安施設とは無関係だろう。








万葉楼。「楼」に反応してしまうが、ステーキ店。

五福町神明社

羽衣神社と背中合わせに建つ神社。
遊里とのつながりは見つからなかった。

羽衣神社

羽衣遊廓ゆかりの神社。






遊廓の創立にかかわった人物の名が刻まれている。

高岡 羽衣

昭和5年ごろ、業者数21、娼妓数180
昭和30年、赤線32軒、121名


目抜き通り。道路の中央に駐車場を擁しつつ、なお余裕のある幅広さ。


「羽衣」の電柱プレート。


当時からの建物だと思うが、ある筋の情報によると遺構ではないらしい。

　
旅館が数軒。これもなごりの一つだろうか。


目抜き通りに並行する小道。かつては裏口に通じていたのかもしれない。

白えび亭

とやま駅特選館の中にある飲食店。
前回の反省もあって、今度は過度に期待しないようにする。




ほたるいか天丼。
おお、うまい。小さな身にうまみがギュッと詰まっている。
期待していなかったことを割り引いても、これはおいしかった。

また来る機会があったら、次は店名にもなっている白えびを試したい。

富山 シネマ食堂街

昭和情緒たっぷりの飲み屋街。
青線を思わせる雰囲気もあるものの、真相は不明。

市姫神社

遊里との関係を示すものは見あたらなかった。

天満社

おそらく遊里とかかわりのあった神社。






「合名会社 上市白龍廓」とある。遊廓の組織だろうか。
近くに白龍橋があることを考えると、「白龍」は地域の別名だったのかもしれない。
合名会社という点も興味深い。

上市

昭和32年、業者数15、従業婦数41

　
経歴不明の和風建築。細部を見ると、あちこち凝った造りをしている。


松皮菱が施された玄関。上記建物とそっくりで驚いた。



　
注目は逆さクラゲのネオンサイン。下半分は欠落してしまったらしい。

　


トタンで覆われた妻側。そのぶん奥のすりガラスが際立っている。

　
左の路地へ入っていくと、色ガラスで彩られた窓が現れた。

琴比羅社

遊里との関連は確認できず。

稲荷神社

遊里とのつながりは不明。


道端に石柱が立っている。
しかし、肝心の社が見あたらない。鳥居もない。どうなっているのだろう。


「廓」であってほしかったが、どうやら「廊」のようだ。

滑川 常盤

昭和5年ごろ、業者数20、娼妓数85
昭和30年、赤線30軒、98名





　
複雑な構造がうかがえる建物。門の欄間には入菱紋が施されていた。




しゃれた街灯が残る。


サイディングされていながらも注意を引かれた物件。