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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

北九州門司 新町

2012年04月28日 16時00分00秒 | ◇福岡
赤線
昭和30年ごろ、妓楼数6、娼妓数不明


新町という地名は消滅したが、電柱のプレートにその名を見ることができる。

 
[左]竪板張りと白漆喰が映える。右隣にも最近まで遺構があったのだが。無念。
[右]反対側から。裏口なのか勝手口なのか、質素な装い。側面には丸窓が見られる。


カフェー調のファサードを持つ建物が路地に三棟。道幅が狭く、アングルに苦労した。

 
[左]上記三棟のもっとも手前。モザイクタイルが白眉。妖しげな赤電球は当時のものか。
[右]三棟の奥側。女体をモチーフにしたくり抜きの意匠は、ほかに例のない逸品だ。

 
三棟の反対側。和風だったり三階建てだったりと、表情がまったく異なるのがおもしろい。
広い道路に面しているのはこちらだが、遊里という視点で考えると、表口は逆側だろう。


窓や欄干に工夫がうかがえる和風建築。一階の青い壁がアクセントになっている。
手前の鉄柱も味わい深い。さび方から推測すると、やはり往時のなごりであろうか。

 
当時の流行だったのか、この界隈では、二重庇を持つ建物をあちこちで見かけた。
一階に目を転じると、親子式の出格子にひし形の連続模様という独特の組み合わせが。

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