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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

貝塚(1)

2012年01月08日 10時00分00秒 | ◆近畿
遊廓→赤線
昭和5年ごろ、業者数43、娼妓数270


二階の下窓に施された、かぼちゃを模したような彫り抜きがおもしろい。
腰まわりはタイル張り。ひかえめな色あいが、和風のこの建物と調和している。

 
[左]上記物件の側面。中庭は見栄えのよさだけでなく、採光や通風に効果を発揮する。
[右]門の奥に「わかたけ」の屋号が。植物の透かし彫りは、竹の葉とたけのこか。

 
旅館風の建物。玄関脇に看板か照明灯だったとおぼしきポールが残っている。
二階の装飾は謎だが、この装飾によって印象的な建物になっているのは間違いない。

 
等間隔に並ぶ凹凸、突出部に貼られた黒タイル、同じ形状の窓が特色のカフェー建築。
玄関まわりの赤タイルが彩りを添えている。床には色あせた市松模様のタイルが残る。

 
年季を感じさせる和風建築。窓を見ると、奥の桟が凝っているのが確認できる。

 
[左]上記の物件の奥のほう。鉄平石が映える居酒屋風のたたずまい。
[右]とんでもない角度の入口にびっくり。プレートの文字は読み取れなかった。


二階全面を覆う型破りな格子。おもしろいというより、慄然に近いものを感じる。
まるで誰かが脱走するのを恐れているかのようだ。というのは考えすぎだろうか。

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