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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

北九州門司 馬場

2012年04月28日 15時00分00秒 | ◇福岡
遊廓→赤線
明治27年開設
昭和5年ごろ、業者数15、娼妓数150
昭和30年、業者数18、娼妓数67


電柱を見上げると、プレートに馬場の名前が残っていた。
「馬場」の由来は不明。ありし日の地名なのか、はたまた遊廓固有の名前なのか。

 
複雑な構造をした建物。相当改築されているようで、当初の姿を想像するのは難しい。
玄関まわりは小料理屋風の装い。巴瓦を見ると、鷹と松のレリーフが施されている。


年代ものの木造建築が建ち並ぶ。かなり直されているが、当時から建物と思われる。
右奥にはラブホテルが見える。このホテルもまた、遊里の残照のひとすじだろうか。

 
解体中の物件。遺構かどうかは、さらっと見た感じでは微妙なところか。
もう少し時間をかけて観察したかったが、作業の邪魔になるので、早々に切り上げる。


フォルムが気になりカメラを向けたが、あらためて見ると、見当違いだった気もする。
どれもこれもが遺構のように思えてしまうのは、遊里探訪者におなじみの症状だ。

 
角地に残るカフェー建築。凹凸のついた正面と、教会アーチ風のくぼみが印象的。
赤レンガは近年付け足されたものらしい。かつては白一色のデザインだったのだろうか。

 
旅館風の木造建築。重厚感をただよわせながらも、気軽に立ち寄れそうな雰囲気。
注目は、正方形とひし形を組み合わせたユニークな丸窓。内側からの様子も見てみたい。

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