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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

彦根 袋町

2011年08月28日 10時30分00秒 | ◆近畿
遊廓→集娼黙認地
明治33年12月、業者数50、娼妓数49
昭和5年ごろ、業者数65、娼妓数85
昭和33年2月、業者数40、従業婦数51

 
「末廣」という袖看板が残る木造建築。二階の窓はなぜか完全に塞がれている。
一階は細やかな格子窓。現在は茶色だが、昔は赤系の色だったのではないだろうか。


べんがら色がいまなお鮮やか。裸電球や出格子が往年の姿を保っている。


遺構をリフォームして造られたスナックだろう。開いた玄関から人の気配がした。


あちこち手が加えられているものの、景観に配慮しているのか、雰囲気は充分健在。
左下の小さな祠は、商売繁盛を祈願して建てられたものだろうか。

 
長屋風の木造建築。玄関脇には、雨を描写したようなデザインのタイルが張られている。

 
どぎついほどの紅色は妖しげでインパクトが大きい。二階の張り出しにも圧倒される。
玄関には「A級旅館」の表示。はじめて見る言葉だ。「高級」「第一級」的な意味だろうか。


レトロな和風建築が両脇に延びる。まるで文化財を見ているかのような光景だ。

 
一階がスナックに改装されているが、二階に目を転じると和風の意匠がそのまま。
丸窓や白壁、木目調の羽目板など、全体的に小粋な特徴を持つ建物になっている。

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