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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

四日市 住吉町(1)

2012年04月01日 06時00分00秒 | ◆東海
遊廓→赤線
詳しいなりたちは不明だが、運河に囲まれたその独特な地形から、
計画的に設置された遊里であることが想像できる。

 
煤けた木材と大きな丸窓が目を引く和風建築。小ぶりな料亭といったたたずまい。
入口の上部には、料理店のプレートが残っていた。


朝明楼。住吉町から運河を隔てた対岸に位置する現役の料理旅館。
場所は遊里から外れているが、その立地から考えて、遊里と無関係ではなかっただろう。

 
建物は小さいながらも、入口を二つ備えた構え。
かなり直されているものの、かろうじて欄間の造作に特徴が残っている。


こちらも入口が二つ。親子式の出格子を除けばシンプルな外観といえる。

 
工場のようなコンクリート造りにカラフルなタイル張り。不思議な建物だ。
よく観察すると、銭湯のような構造だと気づいたが、煙突がなく、確証は得られない。


料亭と思われる店構え。屋根の上から、恵比寿天と大黒天が通りを見下ろしていた。

 
相当の奥行きを持つ和風建築。壁の色や玄関の装飾に、往時の華やかさがうかがえる。
現在はお茶屋(待合ではない意味の茶店)として営業しているようだ。

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