金沢 主計町

遊廓（芸娼混在）→料亭街（花街）

ひがし茶屋街、にし茶屋街と並ぶ、金沢三茶屋街の一つ。
平成20年、重要伝統的建造物群保存地区に指定された。現役の花街。


主計町事務所。かつては検番だったという。

　
主計町は、浅野川に面する区域以外、すべてこのような細い路地で構成。
この狭い空間が、この町ならではの独特な空気を作り出している。


浅野川大橋から主計町を望む。三階建てに増築した店が多いのがこの町の特徴。
訪れた客に浅野川の眺望をより楽しんでもらえるように、という粋なはからいだ。

　
「大和家」という屋号の物件。玄関には料亭の鑑札が残っている。

　
壁の深緑が印象的な「千歳」。
色辞典を見ると、「千歳緑」という色に近かった。屋号を意識した色づかいなのだろうか。

　
暗がり坂（左）とあかり坂（右）。暗がり坂は日中も日が当たらないことから名づけられた。
写真の明暗の差は、単なる時間帯の問題ではなかったようだ。


壁に緑色がうっすらと。そういえば、ここ主計町には緑色の壁の建物が多く見られる。
お茶の色と考えれば、なるほど茶屋街らしいといえないこともない。