Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

カフェ

2019年03月04日 | 

 土日は京都に出張だった。帰り、友人と食事をするまで少し時間があったので、京都芸術センターに寄ってみた。私は浜松市鴨江アートセンターで仕事をしているが、京都は全国的にも有名なアートセンター(芸術センター)であり、明倫小学校の建物をイノベーションして、すばらしいアートセンターへと改装されている。展示会の他、演劇や音楽の公演、創作できる工房も多い。京都という場所柄、世界的にも知られたアートセンターといえる。
 一方、鴨江は?という話をしても仕方がない。私たちには、私たちなりの運営の仕方がある。とはいえ、もちろん京都芸術センターから学ぶことはひじょうに多い。私も何度かここに足を運んだことがある。
 このアートセンターの素晴らしいのは、アートセンターとしての「アート」と関わる直接的な機能のほか、前田珈琲店(京都では有名な珈琲店)が、古い教室をイノベーションしたスペースに入っていることだ。アートセンターに用がなくても、アートセンターの門をくぐって、この「教室」にきて、お茶を飲むついでにアートを楽しむこともできるし、その逆も可である。海外の博物館にいけば、たいがいカフェでのんびりしたものだ。
 残念ながら、鴨江にはその機能がない。というより、さまざまな事情から現在ではそれができないのである。もちろんイベントとしてコーヒーは出せるのだが、カフェーをここに常設することはできないのだ。もちろんカフェで人を集めようなんて考え方は邪道だといわれるかもしれないが、アートとカフェは、切ってもきれない縁があるということを、歴史が語っている気がする。いずれそんな時代がくることを、心から待ち望んでいるのだが…。