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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ありがとうございました

2014年09月28日 | ワヤン上演
 昨晩、旧小原村での公演を終える。200名近い観客が集まってくださったとのこと、たいへん嬉しく思っている。なんといっても昨晩の公演は、小原和紙をスクリーンの代わりにして、本火で上演をしたこと。和紙なので燃えてしまうのではないかという不安をよそに、何の問題もなく最後まで上演することができた。まさしく小原の人々や、スクリーンを設計してくれたメンバーのおかげである。
 今回の舞台は神社に建てられた農村舞台だった。といってももう長いこと使われておらず、すでに朽ちかけている舞台である。かつてはその場所に多くの村人が集まり、にぎやかに村歌舞伎が上演されていたのだろうが、今はもう村の人々の場記憶からその場所すら消えかけているようだ。ワヤンを上演しながら、空想な世界の中で、なんだか見たこともない村歌舞伎の上演の様子を想像してみた。なぜか胸が熱くなった。
 今日、片付けをしながら村の老人と少し話をした。「懐かしいね。」という言葉に胸を打たれた。忘れかけた「賑わい」をつくることで、地域の再活性化するきっかけになるのかもしれない。そう考えたとき、自分の上演の意味を新たに見いだせたようで嬉しさが湧きあがった。

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2 コメント

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ありがとうございました。 (すりんP)
2014-09-29 14:41:56
小原村ワヤンにお伺いしました。
ありがとうございました。

ココナツオイルに火を灯して、大切な和紙や能舞台に火が移らないよう慎重に調整されている梅田先生の姿を見ていたとき、当日ちょうど発生した御嶽山の噴火のイメージが重なりました。

インドネシアも日本も火山国で、火は自然の三大要素であり、人間は自然の力の恩恵にあずかりながら、同時にその脅威に畏怖してきました。人の心もときにコントロールを超えて暴走する「自然の力の一部」であり、

ワヤンのともしびを制御することは、祈りでもあるのだと、ゆらゆら揺れるともしびを見ながら思いました。

むかしながらのかたちでワヤンを上演するのは単なるノルタルジーではなく、炎の灯りで上演してこそワヤンの祈りの意味がより深く伝わってくるのだと思いました。

またとない貴重な機会をいただいたことに、梅田一座の皆様と小原村の皆様への感謝にたえません。
ほんとうに素晴らしい一夜をありがとうございました。
また機会がありましたら是非お伺いしたいです。
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Unknown (sairi)
2014-10-14 22:05:17
すばらしいワヤンでとても驚きました。
本当に楽しく、面白く、素敵な夜でした。
写真、イイですね。ありがとうございます。
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