Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

エイサー音楽の定義とは

2008年10月04日 | 家・わたくしごと
 観光客がたくさん訪れるアウトレットモールで偶然、エイサーに出くわした。立ち止まって演技を見るのは、たぶん本土からやってきた観光客である。もちろんイベントそのものも買い物客を対象にしている。
 私は観光客のためにエイサーを上演することに否定的な考えが持っていない。演者たちはパーランクーを片手に精一杯の演技をしていて、見ていても気持ちがいい。きっと初めてエイサーを見る観光客にも好印象を与えるだろう。
 しかし私が少し考えてしまったのは、その音楽である。今、エイサーは沖縄ポップをはじめ、さまざまな音楽が用いられる。私が見る限りエイサーにとって重要なのは、エイサーを演舞する側の服装、太鼓のたたき方、振り付けなどで、音楽の定義というのがいまいちよくわからない。今回もロックミュージック(たぶん沖縄のミュージシャンのものだと思うのだが)が演舞の曲に用いられていた。沖縄産であれば、どんな音楽でもよいのだろうか?
 私が沖縄に来てから約10年間のエイサーを見る限り、それに用いられる音楽のジャンルはどんどん広がりつつある。この先、「世界音楽」すべてがエイサーの音楽に取り入れられる可能性だって無きにしも非ずである。あと何年かすれば、バリのガムランでエイサーを上演する時代が到来するかもしれないのだ。それだけ可能性を秘めた芸能ともいえるわけだが・・・。


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