Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ジンベイザメの横でガムラン

2007年10月14日 | 
 海洋博記念公園はとても暑かった。「暑い」といったところで、野外公演の場合、涼しくなるわけではないので、口に出すことはなかったものの、午後一時の沖縄の太陽は、肌をさすような猛烈な日差しだった。今回は20年以上ガムランをやっていて、はじめての経験をした。演奏する広場の地面のタイルが黒く、ものすごく熱を吸って無茶苦茶「熱い」のである。演奏者は座布団に座っているから問題はないものの、裸足の踊り手はたいへんである。つま先だって踊ることもできず、足裏やけどをしながらのまさに「熱演」だった。
 2回目の舞台は海洋文化館内でのステージで、こちらは気持ちよくクーラーが効いている。準備が終わって少し高い場所からステージを見てみると、ステージの横にはでっかいジンベイザメの剥製が大きなガラスの展示ケースに収められている。ちなみに生きているジンベイザメがいるのは美ら海水族館で、剥製は海洋文化館である。両館の距離は徒歩5分。ほとんど観光客は、ちゅら海水族館だけを見て帰るのだが、私は海洋文化館もぜひ見学することをお勧めする。水族館が海洋の「自然」であるならば、文化館の方では海で繋がった国々の「文化」を展示品から感じることができるはずだ。
 じっと動かぬジンベイザメがどのような感想を持ったのかは別にして、私たちの演奏は巨大なサメに臆することなく、まるで海の中をほうふつさせるようなクールな場所での「熱演」だったと思う。もちろん、こちらの床はひんやりとして、快感だったことはいうまでもない。


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