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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クアラルンプール出張(3)

2014年12月20日 | 
 クアラルンプールは今、開発バブルである。日本の高度成長期のように、古い建物が次々に政府系企業により買収され、道路、ビルなどが作られている。その状況はすさまじく、モノレールの窓からは、建築中の高層ビルの横に建てられた巨大なクレーンを途切れることなく見ることができるほどだ。
 街の人々はこの状況を「マッシュルーム現象」とよぶ。ビルを「マッシュルーム」に例えているのだ。あちこちにニョキニョキと生えてくるマッシュルーム。「松茸」と言ってくれると多少はありがたみを感じるものだが。
 立ち退きを迫られる人々会い、集落のいくつか廻った。人々は力をもってしても権力に逆らえないことを知っている。そんな人々が一体となって、今「アート」に取り組んでいる。バラバラになりかけた人々がコミュニティーの中で、その人々とともにアートを創造し、共有し、再び連帯していく。高層ビルに取り囲まれるクアラルンプールの集落のソフトパワーに感動する。

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