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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

しゃれた駅名標

2016年10月18日 | 家・わたくしごと

 駅名標という言葉をご存じだろうか?まず、鉄ちゃん以外は知らない「専門用語」である。ちなみにウィキペディアでこの言葉を検索すると、ちゃんと出てくるからたぶん間違いない。要するに鉄道の駅に設置された、その駅名を表示した看板である。大抵は、上り、下りの駅名が左右に表示されるので、次の駅がどこかその駅名標を見ればかわるようになっている。電車に乗る人々にとってはおなじみの駅名表記の看板であろう。
 この看板、最近はちょっと色がついたりしてオシャレになったが、やはり基本は文字である。国鉄時代の駅名標は、たいてい看板のようにホームの中心に立っていて、木製の白地に文字は黒と決められていた。しかもその文字は丸っこいイタリックと丸文字の間の字体だった。私はそんなレトロな駅名標が今でも好きである。
 ところが今回、茅野駅で出会った駅名標は、八ヶ岳の絵がはいっているしゃれたものだった。確かに目を留めるのだが、これ、駅にいる乗客ならいいが、電車に乗って通過する乗客には見えるんだろうか?それとも基本は駅の乗客にわかればいいものだろうか?それに、この種の駅名標はひらがなで大きく駅名が書かれていなかっただろうか?だいたい茅野を「ちの」と読めない人だっているはずだ。
 しゃれてはいるんだが、正直なところ、ちょっと落ち着きのない駅名標のような気がしてならぬ。こうして国鉄時代を知っている古い人間は、ノスタルジーに浸っているうちに「変わりゆく時代」に置いていかれるのだろう。まあ、そんな人生も素敵じゃないか。


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