Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

矢が蓮の花に?

2009年05月20日 | 家・わたくしごと
 スタソマ物語では、仏の化身とされるアスティナ国王スタソマに、どんなものが矢を放っても、それはスタソマに届く前に地面に落ちてしまったり、時には蓮の花に変わってしまったりする。
 さて、ワヤンで矢を蓮の花にするにはどうすればいいのか?バリで私が二人にダランに尋ねたところ、どちらも「矢が蓮になったと言えばいい」の一言だった。要するに、観客の聴覚に訴えるだけで、視覚的に矢は蓮に変わらないのである。
 しかし、そこは日本。そして私のワヤンを支え、上演中、私の左右に座る友人の一人は、「バリのやり方ではつまらない」ということで、土曜日の練習に、矢が蓮になるという「スタソマ特製の矢」を試作してきてくれたのだった。それが写真の二本。すごい!すごすぎる!ほんとうに矢の先が蓮の花になったり、矢全体が花になったりするのだ。山形のワヤンでは試作品ではなく、本番用のこの矢を使う予定である。はっきり言って、今回のワヤンの最大の見せ場は、この矢のシーンかもしれないぞ!
 えっ?いつ出るかって?最初か最後かを教えてくれ?いやいや、そんなこと教えられませんよ。最初からじっくり楽しんでくださいな。

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