毎月、結構な枚数のCDを買うが、この1ヶ月はいただいたCD(Sonic Cafe)以外は全部クラシックだったことにちょっとびっくり。しかもバッハ3枚で全部ピアノ。それとショパンのバラードとスケルツォ集、それとジャズに影響を受けたピアノ音楽のCD。それもすべて、新宿と御茶ノ水のディスクユニオンで買った中古CDだった。
なんだかガムランの練習が続いたり、本番が近くなるとこういう状況に陥ること多し。それがなぜクラシックで多くの場合、「バッハのピアノ」なのかがわからないのだが、こういう時期に買ったバッハのこの手のCDは相当にあり、たぶん「バッハのピアノ」だけでも数十枚はくだらない。
まず、ピアノが好き。そしてバッハが好き。とにかく高校から大学にかけてその深みにはまり、必死に分析したり、演奏したりした経験があって、いまだにその魅力にとりつかれているようで(本人は全く違う世界の音楽を演奏するため、それに気がついていない)、ふとした時に、そんな欲求が顔をのぞかせるんだろう。
今回、買った中でGrimaudのバッハがなかなかいい。買って演奏が気に入らないと、一度聞いて「CDケースにお蔵入り」するものも多いが、私好みのタッチだった。誰かの演奏会のアンコールで聞いたラフマニノフの編曲したプレリュード(BMV1006)も久しぶりに聞けたし、やっぱりブゾーニ編のシャコンヌ(BWV1004)の演奏も圧巻。ただこのCDの録音曲順が理解不能で、なぜか、平均律1巻の2番、4番からはじまり、突然、チェンバロコンチェルトの1番がブレーメンハーモニーの演奏と収録され、続いて平均律の2巻の6番、次にブゾーニ編シャコンヌ、再び、平均律2巻の20番になり、続いてリスト編のプレリュードとフーガ、またまた平均律2巻の9番になり、最後は、ラフマニノフ編のプレリュードとなる。この支離滅裂さがまた何かを暗示しているようで面白いともいえるが。
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