Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

インドネシア~沖縄~浜松がつながるとき

2013年11月18日 | 家・わたくしごと
 人生って面白いなあとつくづく思う。東京で生まれて、そこで30年以上も暮らし、その間にインドネシアに2年留学して、オランダの空気を吸って、沖縄に住んで、そして今、浜松で時を刻んでる。転勤族なんてもっと激しい移動なのだろうけれど、これは転勤と違って誰かに命じられて流転したわけじゃない。すべては自分の意思だ。それも強い意志。
 浜松に来て、一人でぶらりと出かけたのが浜松の駅から歩いて30分近くかかる郊外のインドネシア料理屋。なんでこんなところにあるのか、そのときは全くわからなかったが、それでも知り合いもほとんどいない浜松でインドネシア語が話せることはある意味「癒し」だった。浜松でもインドネシアとつながった瞬間。
 今、思い出しても思わず微笑んでしまうのだが、「沖縄から来たんです」とインドネシア語で話した瞬間、店屋の人たちが慌てふためき、携帯電話で「誰か」を呼び寄せた。それが、沖縄から来た息子のお嫁さん。インドネシア~沖縄~浜松がつながった瞬間。断ち切ったはずの沖縄と再びこんなところで、しかも「浜松のインドネシア」で出会うなんて!
 先週の土曜日、浜松に住むインドネシア人の友人と彼女の結婚披露バーティーが沖縄であった。二年前に結婚はしていたものの沖縄での披露パーティーはこれが初めてだという。浜松に住んでいるぼくが、こんな機会に浜松やインドネシアと繋がっていながら、また沖縄に戻っていること!嬉しいよ。嬉しいよ。浜松でぼくがやるべきこと。それはインドネシア~沖縄~浜松を固い絆で結ぶこと。何ができるだろう。何をすればいいだろう。でもぼくは浜松と、そして今も沖縄と、そしてもちろんインドネシアと関係を持ち続けることができるんだ。結婚式恒例のカチャーシーを見ながら、不思議ととても幸せになれた。それは彼らからお裾分けしてもらった幸せだけではなくて、浜松の中でこれから成し遂げたい夢を抱えきれないほど持つ自分のことをぼんやり考えて……。