院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

小保方声明への早大側の反論の大いなる矛盾

2015-11-04 14:24:36 | 教育
 早大の声明より。「それは(学位取り消しは)、教育の場としての本学にとっても辛い結果ではありますが、これは学問の府として揺るぎない基準をもって博士学位にふさわしい論文を評価するとの姿勢の帰結でもあります。」

 「揺るぎない基準」で、早大はかつて小保方さんに学位を与えたのではなかったのですか?あくまでも、小保方さんに騙されたと主張するおつもりですか?

 少なくとも指導教官は、印刷前の小保方論文を読んでいたのでしょう?(読んでいなければ論外!)

 内容はともかく、形式さえ整っていない(本文に引用のない文献欄がある)ような珍妙な論文にめくら判を押した指導教官と早大教授会には、まったく責任がないと言い切れるのですか?


※今日、気にとまった短歌

  この駅に降りねば海につく電車降りて職場に向ひぬ今朝も (可児市)前川泰信

小保方さんの博士号取り消しのアベコベ

2015-11-02 21:53:57 | 学術
 もし、論文に一分でもスキがあったなら、絶対に学位(博士号)は与えられない。(少なくとも訂正を求められる。)

 小保方さんの学位論文には、本文内で引用されていない文献欄があったというが、そんな珍妙な論文が査読を通ることは絶対にない。

 医学部の場合、学位論文は教授会の教授全員が読む。工学部の場合、教授会はレジュメだけしか読まない場合もあるが、指導教官がまず細心の注意を払って学位申請者に完全なレジュメを作らせる。もし、教授会でそのレジュメが受理されなかったら、指導教官は進退伺いを出さねばならないほど厳しいものだ。

 だから、学位を取り消すということは、まずもって指導教官の、そして教授会の恥なのだ。小保方さんだけに罪をなすりつけることはできない。指導教官も辞職しなくてはならないはずだ!(教授会がレジュメだけではなく、論文そのものを読んでいたとしたら、教授会も学位授与権を返上せよ!)


※私の俳句(冬)

  綿虫や県境はこの辺りかと