院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

児童相談所の「支援」と「介入」の分離

2015-11-13 13:26:00 | 社会
 児童相談所は元来、めぐまれない子どもやその親を「支援」する役所だった。

 それが、児童虐待がクローズアップされると、児童相談所は親への「介入」(摘発、懲戒)を求められるようになった。

 「支援」と「介入」という相反する役割を求められて、児童相談所は苦悩していた。検事と弁護士の役、両方を求められたからだ。(このことは児童相談所の「股裂き状態」との標題で 2011-04-03 に指摘しておいた。)

 このたび厚労省のワーキンググループが「支援」と「介入」の分離を言い出した。遅きに失したが当然の発想である。


※今日、気にとまった短歌

  白い飛び石のやうにおにぎりは女の過去に散在してゐる 幸田文