院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

このたびの地震に寄せて(16)

2011-04-05 08:41:37 | Weblog
 私が一番知りたかったこと。それは福島原発内に残されている核燃料の量であることは先日述べた。その概要がようやく分かった。

 広島原爆で燃やされたウランは800グラムだそうだ。この量は、原爆が高濃度濃縮ウランを用いていたことを考えれば、ウランそのものの量といってよいだろう。

 原発で100万キロワット発電するのに必要な核燃料の量は何トンという単位だそうだ。しかし、原発で用いられるのは低濃度ウランだから、ウラン単体としての量は分からない。

 情報源の原子力専門家は、福島原発にあるウランの量は広島型原爆の1000倍と言っていたけれども、両者は濃縮の度合いがまったく違うから、次に私が知りたくなるのは、純粋のウラン換算でどれだけの量が福島原発に残っているかということだ。

 ただ、これまでの情報だけで分かることは、原発内のウランの量は、広島型原爆の2倍や3倍ではなく、もっと大量だということである。

 原理的に原発が核爆発を起こすということはない。だから、だらだらといつまでたっても核燃料が漏出することになるだろう。全部出るまで100年くらいかかるのだろうか?

 原発内の核燃料の量が何故いつまでたっても発表されないことかが、うすうす分かった。そのようなデータなら、東電が最初からもっていたはずである。

 やはり隠されているとしか思えない。広島型原爆の1000倍と発表されれば、パニックになるだろう。これが核爆発なら、日本滅亡である。だから発表されないのだと私は思う。

 それを糊塗するかのように、どこそこに亀裂があるらしいなぞと、枝葉末節ばかりが発表されるのだ。

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