院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

児童相談所の「股裂き状態」

2011-04-03 10:25:49 | Weblog
 原子力安全・保安院というのは経産省の管轄だそうだ。だとすると本来、原発推進がその役割のはずである。ところが今回、原発を取り締まるような立場に立たされている。これは「股裂き状態」である。保安院としてはコメントのしようもなかろうところにコメントを求められるのだから、気の毒という他はない。

 行政が「股裂き状態」になることは、ときどきある。現在の児童相談所がその状態であることに、誰も気付いていない。(したがって報道もされない。)

 児童相談所とは元来、子供のことが心配な「親を援助する」のが役割である。ところが児童虐待がクローズアップされると、親を取り締まる役割を求められるようになった。

 児童相談所の職員は、親をサポートするトレーニングは受けているけれども、親を告発したり取り締まるトレーニングは受けていない。

 そのため、児童相談所の苦悩はそうとうなものだと推定される。まったく気の毒としかいいようがない。マスコミも個人も、誰もそのようなことを言わず、児童相談所がそのような役割を担うのは当然だというような雰囲気さえあるので、私がここで指摘しておく。

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