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院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「今日、気にとまった短歌」から

2015-04-27 06:18:30 | 日本語
 「今日、気にとまった短歌」を始めて一年(約300首)になろうとしています。最初はぽつりぽつりと載せていたのですが、最近では毎日になりました。ここいらで一区切りつけて、「気にとまった短歌」のうち、もっとも気にとまった短歌を7首に絞ってみました。



  ◆前後の子おのおの傘をさしている母は合羽で自転車をこぐ (横浜市)宇佐美伸子



  ◆この介護終わりしときの悲しみを日々覚悟して老老介護 (神戸市)池田弘



  ◆妣(はは)のこと思はざる日はなかりしに娘(こ)の逝きてよりそは薄れゆく (三重紀北)庄司まさ子



  ◆虹の下を病院へ急ぎ去年の冬吾が子も虹もなべて消えたり (志摩市)近藤きみ子



  ◆終電の一駅ごとに目を開けてまた眠りゆく黒髪静か (杉並区)竹内亮



  ◆重役の何人か来てその中に不吉においてぬきん出た顔 (仙台市)工藤義生



  ◆我が握手欲しけりゃCD買ってきなプチ売春に見えるアイドル (兵庫県)佐野武



(私は俳句を作りますが、短歌は作れません。定型の短詩ということでよく俳句と短歌はいっしょくたに論じられますが、まったく別の文芸です。一方が作れても他方が作れることにはなりません。)