
上の本は6,000円近くするのによく売れています。しかも学術書の一種です。(私は未読)。
本書は要するに過去の先進国の経済を通覧して、けっきょく汗水たらして働く労働者よりも資本が生む利益のほうが大きく、金持ちと貧乏人の格差は拡大していくという結論を導いているのだそうです。
この本が世界的によく売れているわけは、人口の多数を占める貧乏人が買うからだと指摘した人がいます。まったく鋭い指摘だと思います。自分が貧乏なのは努力が足りないからではなく、構造的なものだと貧乏人は納得することができるからです。
(売れるためには多数者の興味を引くことが重要だと私は言っているだけで、内容を論評しているわけではありません。)
※今日、気にとまった短歌
祖父と行くハワイ旅行は行けずじまいチケットながめ涙を流す (文京区立第九中学校)住吉立成