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院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

歴史の重要性(2)

2014-01-13 06:37:51 | 歴史
 天皇という支配者がいたということは、階級制度は農耕文明の特徴だから、当時はむろん農耕社会である。では、縄文時代はどうか?やはり農耕社会だったと私は思う。土器をもって移動したことは考えにくく、定住して農耕をやっていたと考えられる。

 そこで問題となるのは、農耕がいつ発明され、それは何故かということである。人口圧説、定向発展説などいろいろあるが、決め手がなく、ほんとうは謎である。

 少なくとも農耕は、野生植物を育てていたのではないことが分かっている。出土する農産物はすでに品種改良されていて、(染色体が)8倍体、16倍体が当たり前だからである。この欄で再三述べてきたように、農耕の発明は人類最大の汚点で、階級や戦争を産んだ。

 歴史学はこういうことを調べるのが本道だと私は思う。秀吉や家康がどうしたこうしたというのはゴシップにすぎない。だから、普通の歴史学者とは芸能記者のようなものであり、ほんとうの歴史学者とは考古学者であると言ったら言い過ぎだろうか?