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子供の成長のために

2016-11-27 | 心と行動
以下引用文ですが参考までに



講演する高祖さん。「安定した親子関係ができていけば、虐待は減っていくと思う」と力を込めた
 11月は児童虐待防止推進月間。やんちゃなわが子に悩む親は、時に怒鳴ったり、たたいたりしてしまうこともあるだろう。今年5月には「しつけ」を理由に、北海道の山中で父親が7歳の子を置き去りにして、物議を醸した。しつけって何だろう。虐待との境界線はどこにあるのだろう―。育児情報誌「miku」編集長、高祖常子さんの講演を聞いて、考えた。

 11月12日に大分市で開かれた講演会の冒頭、高祖さんはずばり言った。「子どもが心や体に傷を負うなら、それは虐待です」。たたいたり、脅すように怒鳴ったりするのは「恐怖と不安による支配」。北海道の事例は「子どもを放置して危険な目に遭わせた。ネグレクト(育児放棄)に当たります」。

 体罰がもたらすデメリットは根深いという。まず、体罰を受けた子が、逆に暴力の使い方を覚える危険性がある。思い通りにならない友達に、暴力で言うことを聞かせようとしないか。さらに、子どもと大人の信頼関係にも影響する。子どもは体罰を恐れて常に親の顔色をうかがい、自分で考えて行動できなくなる危険性もはらむ。

 mikuの関連ウェブサイト「こそだて」のアンケートでは、7割の親が子どもを「たたいている」と回答。一方で、4割がたたくことに迷いを感じている状況も浮き彫りになった。高祖さんは言う。「たたくのも必要と思う一方で、たたかずにしつける方法が分からず、みんな迷っている」

    ◇   ◇

 では、どうすればいいのか。高祖さんは、しつけを「子ども自身が考えて行動できるように導き、応援していくこと」と定義した。それは「恐怖支配」と対極にある考え方になる。


 その方法として「4つのステップ」を示した。①行動の背景には理由があり、まず子どもの気持ちを聞いて受け入れる②周囲の気持ちを整理し、言葉にして伝える③解決に向け、選択肢を並べてヒントを示す④最後に子どもが自分で決め、動く―という流れだ。

 「たくさん褒めてあげて」とも呼び掛けた。自己肯定感が育つだけでなく、新しいことに積極的に挑戦したり、他人に優しくなる効果があるという。

 受け止め、行動や考えを尊重し、褒める。「甘やかしにならないか」と思う親がいるかもしれない。だが、高祖さんは「違います」と言い切る。親自身が良いことと悪いことの基準を定めきれず、ぐずる子どもの言いなりになることが、甘やかしだという。

 とはいえ、仕事や家事に追われる親が、時間をかけて子どもと向き合うのは簡単ではない。たたいたり怒鳴ったりしてしまう背景には疲れやストレスもある。「自分がいらいらしやすい時を自覚し、回避する方法を用意しておく工夫を」。親も、子も、毎日にこにこできれば最高だ。子育て中の皆さま、わが子との関わり方を振り返ってみませんか。

=2016/11/24付 西日本新聞朝刊=

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