必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第06作 必殺仕置屋稼業 第24話「一筆啓上 血縁が見えた」

2017年02月05日 |  第06作 必殺仕置屋稼業



【ストーリー】
丹波屋の女房・おせきが自害した。
丹波屋の妾・おきぬは喪も開けないうちに丹波屋の後妻に収まるが、丹波屋の女中・おかよはおせきの自害が信じられず仇討ちをおこうに依頼。
赤ん坊だったおかよは母に捨てられ置き去りにされたところをおせきに拾われ、これまで育ててもらった大恩があったからだ。
そのおかよは丹波屋でおきぬと顔を合わせることになったが、おきぬにはおかよの素性に心当たりがあった…なんとおきぬこそおかよを捨てた産みの母だったのだ。
そして実はおきぬの兄・伝蔵こそおせき殺しの下手人であり、伝蔵はかつておかよの父まで手にかけていたのだ。
悪行三昧の兄妹の今回の狙いは丹波屋の身代であり、やがて二人は丹波屋も殺してしまう。
このままでは兄妹の思うつぼだが、今回の仕置は娘が母親を殺すも当然なので仕置屋たちは簡単に動けない。
おこうはおかよに「仇が母親でも殺せるか?」とそれとなく尋ねるが、おかよはおせきこそ母親だと言い、仕置の意思を変えることはなかった。

おかよの意思を知り主水たちもついに動き出すが、兄妹もおかよを怪しみだし彼女を始末しようと企んでいた。

【知ってるゲスト】
荒砂ゆき、長谷川明男、葵三音子

【名シーン】
①一筆啓上 三音子が見えた

    主水はおはつの店に食事に行くが、おはつは謎の娘・おみねとのお喋りに夢中。
    おみねはおはつにお嫁さんに行きたい男性について尋ねる。
おはつ「若くって…逞しくって…陽気で明るい人がいいわ!」
おみね「そうねぇ」 
おはつ「いつもぼやーっとした人なんて頼りないじゃない!」
おみね「そうよねぇ…そいでさ、どんな顔かたちの人?」
おはつ「もちろん、丸顔よ!」
    いつもぼやーっとした馬面の主水はげんなりして帰ろうとする。
おはつ「おじさん、帰っちゃうの?」
 主水「今日は食う気になれんね…あの恋もぉ過ぎてみればぁ~かぁ」
おみね「おじさん、違うわよ!
    あの恋も~過ぎてみれば♪…おじさん調子外れねぇ!」
 主水「生まれつきだよ…」

↑接客はしてもらえない、悪口は言われる…散々な目にあう主水。
 おはつと喋っているこの娘は一体誰なんだ!

↑おみねの正体はED「哀愁」を歌う葵三音子さんでした。
 声の感じよりずっと若い娘さんでびっくり。
 ていうか必殺のED歌手って若い娘が多くて驚くけど^^;

②おかよの意思
おかよ「あたしのおっかさんは、亡くなったおかみさんより他にいません」
おかよ「もしあのおきぬがあたしの産みの親だとしても、
    きっとおばさんに同じように頼んだと思います」

↑非情な産みの親より、恩ある育ての母を選んだおかよ。
 結果、おきぬは仕置されるけど丹波屋での死人は三人目。
 おかよが死ななかったのはよかったけど、疑われそうで心配(てか依頼人…)。

③非情なる母親・おきぬ
おきぬ「おかよを殺そうよ…」
 伝蔵「やっとその気になったか…実は俺は心配してたんだよ、おこま(おきぬの本名)。
    おめえが世間並みの女みてえに、腹を痛めた我が子だからとかなんとか御託並べるんじゃねえかとな」

↑一時は娘・おかよの殺しをためらっていた節もあるおきぬ。
 多少の親心はあるのかと思ったけど、結局金に目がくらみ恐ろしい本性を現す。

④どうでもいい一コマ

↑クソ同心がクソ坊主を追いかけるシーンに映る張り紙。
 何かと思ったら「ハサミで切るぞ=立小便するな」の意味らしい。

⑤主水殺しシーン
主水「バカ野郎」

↑主水に仕置される二人はついさっき登場した雇われ盗賊。
 伝蔵の話に乗らなければ死なずにすんだのに、本当に「バカ野郎」です。