●今月は五黄中宮で五黄殺・暗剣殺がなく、晴れやか。
まず、天の気は【甲(きのえ/木性/陽)】だから、殻を割ることが大事。種がバキッと音を立てて堅い殻を割り、芽を出すことができるが、何かを始めようとすると周囲の反対は大きい。
また、吉方をとるといっても資金的な厳しさがあったり、周囲の反対があったりして、いろんな困難があるが、それらを打ち破って強引に出てくる者に天の応援がある。
とくに【甲】は東の十干だから、元気に明るく前向きにやっていくことが大切だが、この殻を割る力は7月の【癸(みずのと)】で手に入れることができる。「これ!」と一本決めて貫くことを「揆一(リーダーシップ)」、もやもやすると「一揆」となるから、そこで身につけた貫く力で、行くぞと目標を決めたら強引に割っていく事が大事。やりたいことがあったらやってみること。8月に割って出なければ、9月では遅く、芽を出すことはできなくなる。
今年は5月中に準備をして、6月にスタートを切らなければ遅いと言っていたが、もう一度そのチャンスが8月に来る。もしくは6月にスタートしてなかなか前に進まなかったものを、8月までには絶対前に進める。ただ、もう出遅れていることは間違いないし、また出られない可能性がある。ということは7月中に腹を決めておかなければいけない。7月の十干は【癸】、恵方は【丙(ひのえ)】。【丙】は一陽(希望・目標)に向かって手を伸ばすことをいう。だからそこに手を伸ばし、すぐに届かなくても、周りが反対しても、思い切りスタートしてみる。その困難を打ち破る力をいま、天の気に助けられて得る。困難だと思うその心こそが「堅い殻」なのだから、「行く!」と決めて割っていきたい。
●地の気は【申(金星/陰)】。8月はかなり暑くなるが、雷が多く、秋が来るのが早く感じられるかもしれない。
申は空を割るくらい、思いを貫いた者が勝ちと書いてあるから、そうした人を地の気も応援してくれる。保障があるかどうかでなく、自分のビジョンに向かって「行きたいかどうか」「やりたいかどうか」。逆に始められないならば、止めなければならないものが何かあるはず。もしくは着地点を見失って、まだ着地していないものがある。早い人は5月中に殻を割って6月にスタートしているが、遅い人はいまだに割って出られない。きっとそれは主観であり、まだまだ自分の考えや生き方にこだわっているから、そこを改めたい。7~9月は問題をテーブルに上げて処理しやすい。
さらに8月は南西に月建がかかるから、古い問題を処理しやすい。とくに親族関係で揉めている話は絶対に処理したほうがいい。もし新しい関係を作れなかったら月破となり、処理できれば月建(大吉)となる。中でも、実家やお墓の問題は処理したい。
また8月は先祖や親を大事にしたい月。お盆には長めの休みを取って、実家の親孝行をしておくと良い。さらに【子】に天道がかかり、天も人も終わって始まることを好んでいる。親や先祖のことに対して、または自分の目標に対して苦労を選び、自ら進んでやってみたらどうか。はじめは、状況が悪化して行くように見えるかもしれない。反対を押し切っていくとか、負債を背負うとか、融資を受けるとか、坂道を転がり落ちて行くような気になるかもしれないが、それは天に通じる道だから安心していい。その苦労を選んでみると、5ヵ月後に必ず結果がもたらされるし、信用が伸びていく。そのためにも、まずは心の調和が大切で、自分がやっていることを自分が納得しておかないといけない。「講座で言っていたから」「メンターが言っていたから」ではなく、自分が言われたことに「納得」できないといけない。行くも行かないも、自分で決断でするんだと知っておかなければならない。その心の調和から、信用が伸びていく。とくに商売をやっている人は信用が伸びると営業に繋がる。8月は心の整いと古い問題の処理(顧客との関係やこれまでの営業姿勢)を行えば、特別営業を拡大しなくても良い。
●人の気は【五黄土星(土性/陰陽なし)】で、どてっ腹(心)に腐りあり。
だから吐き出して処理して行くことが大事な月だ。それぞれの星が本宮(本来の場所)に戻るから、収めるべきところに収め、やるべきことをやりたい。または収めるべきところ、やるべきことがはっきり見えてくる月でもある。それぞれが自分の役割、父・妻として、息子・娘として、主人・家内として……というふうに、役割を果たしたい。それが唯一、自分のチャージになる。
自分が今どこを歩いているのかわからない人はなおさら、なすべきことをやり、自分の役割を一つ一つこなしていくことが大事。そうすることによって古い問題が解決し、割れない殻も割れるようになり、心も整っていく。道に迷ったときは、なすべきことをする。それが「らしく生きる」ことにつながなる。
一白水星
(S20、29、38、47、56、H2、11、20年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点。北に廻座するが、本宮だから実家に帰ってきたようなもので、比較的過ごしやすい。が、やるべきことがたくさんある。北は動くなと言われるところだが、実際は動くことだらけ。そうやって使い回されるうちはラッキーだが、自主性が出てくるとアンラッキーとなる。本宮にいるからワガママが出やすくなるが、本業をやるべきときだから甘えてはいけない。慣れたところだから無意識でできることがたくさんあるし、なすべきことをやれるだけのゆとりがある。天道がかかっているから、過ごしやすさは今まで以上のはず。実家で親を休ませて家事をするたびに、また役割を全うするたびに気付きがあるはず。大事なのは自分の活動ではなくて、自分を生んでくれた命に対しての気付きだろう。地味な月で表に出られないが、それでいい。そうやって苦労を選ぶ一白は今月、先を見通す力を得る。8月のイメージチェンジは大吉。
ニ黒土星
(S19、28、37、46、55、H1、10、19年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。二黒は高運気に入ってきて、調子が悪く感じてしまう変わった星。行き先が見えなくなって、ポロポロと不満が出てくることで、その目標はやりたくてやっていたわけでなく、制限でやってきたことに気付きたい。「やらねばならない」と思っていると不満が出てくるから、「私は本当に楽しめていなかった」と知らなければならない。そこを見つけられるかどうか。目標があって、それを優先していると家や他の部分に規制がかかるから、周囲から不満を言われることもある。その時に自分がどう反応するか。そうした中で、二黒らしいリーダーシップのとり方がわかってくる。金銭的に8月は過ごしやすく、臨時収入がある。だからなおさら不満は出さないようにしたい。仕事の誘いや、自ら新しい営業先が見つかる可能性もある。母業、妻業はしっかりやること。
三碧木星
(S18、27、36、45、54、63、H9、18年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。 今月の三碧はずいぶん過ごしやすく、とくに三碧で、今現在お金の心配がない人は、人生のジェット気流に乗ったと思っていい。お盆の時期で、何かとお金が出て行く一方でも、お金の心配がないなら良い風が吹いている。少しずつ気持ちにゆとりが生まれるから、8月にいろいろな問題が処理できるはず。三碧はあちらこちらに手を出していく猿のようなところがあるが、仕事は意外にきっちりできる。主役が好きでなく、支える側で、人の役に立つことを喜びにする星でもある。それがきちんとできるようになる。「人の役に立つことが面白い」とわかってくる。だから影役が多くなるだろう。運気は80%だから、大股で影役をやっていくと良い。苦労を嫌わないと、なお良い。今月三碧は、これまで自分がいかに周囲に調和を取ってもらっていたかが理解できる月だ。
四緑木星
(S17、26、35、44、53、62、H8、17年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点。 今年無理をした人はきついだろうけれど、そうでない人はここから少しずつ楽になってくる。【辰・四緑木星】に三合がかかっているから、遠くにビジョン(目標・夢)を置いていきたいが、本来四緑はそれが苦手だから、ちょっと頑張らないといけない。とくに実質的にはきつい時だから声を出していきたいし、カラ元気でいいから、元気に明るく振舞いたい。ところが責任を背負わないといけない諸問題が出てくる。そこから逃げないためには遠くを見る力が必要となる。人生を長い目で見れば、責任を持つ力が出てくる。8月は、長い目で見て自分の成長を待ったり、遠くのビジョンに向かって歩いたり、声を出していく事が大切。すると、これまで逃げてきた部分から逃げずに歩けるようになる。結果、「私の人生はこれで良いんだ」と思えるようになってきたら合格。今月四緑は、自分の言葉に責任を持つという力を身につけるチャンス。
五黄土星
(S16、25、34、43、52、61、H7、16年の2/4~翌年2/3生まれの人)
男の五黄は60点で、今月は言葉の失敗に注意したい。自分の気持ちが前向きでないときは、必ず誰かに対する不満、それに対する悪口が出ているだろうから、それを戒めたい。悪口は言わず、努めて明るく言葉をかけていく。女の五黄も60点で、自分の中の矛盾がなかなか埋まらない。だからといって、場の雰囲気を壊すような発言はいけないし、飲む席ではとくに注意したい。アクが強く、周囲の心が荒んでいくようなこと事を言ってしまいがちだから、努めて明るく、調和を保つことを考えること。男女どちらにも言えるが、8月の五黄は黙っていても助けてくれる人は多い。その助けてくれる人たちに対する不満が出てくると、調和を欠き、発展を阻害される。とくに中宮だから勢いが止まらない。周りが同調してくれたり、調和を欠いても持ち上げてくれたり、なだめたりするものだから、自分でコントロールがきかなくなる。そうやって自分の言ったことが正論になりがちだから、戒めたい。仲間や目下の者に指摘されたときは、ちゃんと聞かなきゃいけない。8月は目上からの指導は受けられない。今月、男の五黄は人の褒め方を、女の五黄はリーダーシップの取り方を身につけることができる。
六白金星
(S15、24、33、42、51、60、H6、15年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。勢いがあるが、なかなか真っ直ぐ進めない。けれど少しずつ気のふくらみが出てきている。運のいい六白と悪い六白の差は「健やかさ」と「施し」。全体を見渡せない六白は運気(運命)が悪い。そういう人はこれまで人間関係を持つことを嫌い、人の世話をすることを嫌って、楽を選んできている。そしてパフォーマンスが激しい。今月、この勢いの中で、表に出ない六白は運気が強い。下がるから全体が見渡せる。見えないものが見えるようになってくるはず。お金を持っていない六白は運が悪く、その差は顕著。変化が苦手な六白だが、変化を好めるようになってくれば強い。それは自分を乗り越えた証拠で、生活が楽しくなってくるはず。六白らしくありたい8月は、「鋭進(早い決断)」と「剛(緻密な戦略の立て方)」が必要になってくるから、早く確実なものを生み出す力が六白のらしさとなる。人との関わりが面倒くさく、苦労に飛び込めない六白は運が悪いし、それは焦りからくるのだから、緻密な論理を早く展開したい。今月六白は、派手なことだけやっていても駄目だということと、地道さを学ぶチャンス。
七赤金星
(S14、23、32、41、50、59、H5、14年の2/4~翌年2/3生まれの人)
70点。来年に向かって勢いが盛んなままだけれど、来年中宮に入ることを踏まえて、ちょっとクールダウンしたい。一度止まって考えるくらいのペースがちょうどいい。動く歩道に乗っているようなものだから、止まっていても進むが、ここで一服したい。一服して、自分が全体に対して公平に関わっているかどうかを確認しよう。自分の役割ややるべきことを他人に振っているのではないか、もっとできるのに、やらないまま歩いているのではないかと省みたい。七赤はもともと人の想いをくみ取るのが上手いが、それが自分本位になってしまうから上手くいかない。横との繋がりが大事な星だから、本来持っている力を引っ張り出すためには、一旦止まって自分の公平さを省みることが大事。すると育成する力とリーダーシップが手に入る。今月の七赤は、止まって考えることの大切さを学ぶチャンス。
八白土星
(S13、22、31、40、49、58、H4、13年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。全体的に良い感じではあるけれど、いまひとつノリが悪い。今年は中宮にいて、五黄との絡みが悪くパッとしないが、ここから徐々に良くなっていく。今年・来年といい雰囲気だけれど、八白にはそれがアダとなる。山の頂上にいるような状態で見え過ぎてしまって、伝えても言葉が届かない。誰も登って来ない山の上にいて、周りを見渡して気づきはたくさんあるのだが、なかなか声が届かなくて孤立感がある。仲間はたくさんいるが、頼り方を知らないのだ。八白には「山」という意味があって、山は動かない。その八白が、人はいるのに動かす力がないと孤立感が増す。ところが来年の気(60点)が来ると、今年との差であるマイナスの40点を埋める作業が始まる。八白はできて
いないことが目についた方が元気が出る。逆に恵まれていると不足を多く感じる。だからこれから良くなってくるはず。今、あれもやりたい、これもやりたいとビジョンが見えている八白は強い。今月八白は、本当に楽しむということを学ぶチャンス。だがそれは全体が楽しんでこそだとわかる。
九紫火星
(S12、21、30、39、48、57、H3、12年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点。けっして悪くはなく、ちょっと一休み。一服して火水の問題を乗り越えていきたい。無理をして走ってきたのを一旦止めて、ゆったり時間を使ってみよう。考えても仕方ないから、家のことや実家のこと、置いてきたものを掘り起こして、じっくり一つずつ対応して行くことが新しい出発を生む。九紫は自分が決めた通りにならないと嫌だが、全部テーブルの上に上げてみると、自分のせいで、いかに周りが我慢してきたことがわかる。それが見えたら合格。今月九紫は、苦労を選ぶことの大切さを学ぶチャンス。修行している人は、この道でいいと確信が持てるだろう。