3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

技術力低下2

2007-05-01 21:13:19 | Weblog
私が、4月2日に技術力低下という題でブログを書いた内容がまた、とある技術雑誌の5月号の内容と一致した。
その時のブログ内容は、技術力低下の原因の一つに技術者のモチベーションの低下を挙げており、モチベーションを上げる方法を経営者は考えなくてはならないと締めくくった。
雑誌では覆面座談会と証し5人の技術者?と司会者が「技術者の仕事とモチベーション」というテーマで討論しており、各々の考えを語っている。
技術者の現状では、「期間短縮による余裕が無くなった」こと、「失敗させないためのマニュアル化、チェックリスト化により、誰がやっても出来る仕組みを取っている」といっており、また「エンジニアの基本的なところは好奇心」ともいっている。
これは、言い方こそ違えど私がブログで書いた事と同じ内容である。
この雑誌ではもう一つ「みんなに高いモチベーションは必要ないのでは」「人それぞれのモチベーションを生かせる場をつくる」と組織についても言及しており、組織の中のエンジニアが皆と同じモチベーションを維持するのは難しいといっている。
全くその通りだ。
何のために仕事をしているのかという事からして一人一人違う。
家族を養うために仕事をしている人もいれば、旅行などの趣味のために仕事をしている人もいる。中には会社のための人もいるだろうし、スキルアップのための人もいるだろう。
会社のために仕事をしている人は休日出勤を惜しまずするが、旅行のために仕事をする人は休日出勤をさせようとしても旅行日と重なってしまうとなかなかしないであろう。
「会社のために」の人から見れば、「趣味のため」の人は、仕事をしない人に見えるだろうし、逆に「趣味のため」の人からみれば、「会社のため」の人は効率的に仕事が出来ない人に見える。
会社のために仕事をしている人が、技術力が高いとも限らないし、そうでないかもしれない。
モチベーションもそうだ。ひとり一人、仕事に対するモチベーションは異なる。みんなが同じモチベーションを持つことは不可能の様に思える。
しかし、この記事でいっている「みんなに高いモチベーションは必要ない」となってしまうと、特定な人だけが高いモチベーションを維持し続ける組織になってしまい、その他の技術者は決して表に出てこれなくなる。
そうなると、その他の人はやる気を無くしてしまい、適当な仕事しかしなくなる恐れもある。
そのしわ寄せをモチベーションの高い人がかぶる事になり、組織としての仕事の効率が落ち、またモチベーションの高い人の疲労はかなりのもになる。
全ての人がモチベーションを高くする必要はないが、モチベーションの高い人を一人でも多くする必要はある。
経営者又は管理者は、モチベーションが低い技術者を、高いモチベーションに変わることの出来る取り組みを考えなくてはならない。
モチベーションの高い人が潰れてしわないうちに。