596 たま軍鶏

　　（昨日に続き）東京での勤めを変わって還暦まじかから勤めた立正大学のキャンパスは埼玉県にあった。県の公務員でないから給料の出所が埼玉ではなかったが、地元感はあった（あるように勤めた）。それまでは東京の北側と接している県くらいに思って出かけることは多くなかったが、それを機会にかなり走り回った（自動車で）。学生さんの調査地もなるべく県内にして付き合った。県産の地鶏、たま軍鶏がうまいと聞いて買いに行って食べたものだ。
　　今は、埼玉県とほとんどかかわりがなくなってしまったが（娘夫婦が孫と棲んでいるが）、先日四谷で見かけて懐かしかった。今度食べに行こう。まあ、検索すると多くの県でそんな地鶏はあるようだけれども。

595 東京X

　　今日は美味しいブタを食べようと妻が東京Xを買ってきた。かなり長いこと東京都からお給料をもらっていたので都の産物を応援したくなる。大学の守衛さんが八王子の在でこの豚を飼っていた（いや、あれは農工大の方だったか）。飼料条件とか厳しくして味を確保している。ラベルを見て考えた。畜産試験場は＜旧＞となっている、＜現＞はなにかと調べたら、農林総合研究センターらしい。このごろみんな総合ナントカになってしまって趣がないなあ。東京だけではないだろう。公務員削減の関係もあるのかないのか。統合しなくてよいのに、とかやはり地下鉄には車掌さん置くべきだとか、雇用を増やせば子供の貧困が減るだろうかとか、値上げはどこまでできるかとか、電車賃が2％上がったら、何人分の給料になるだろうかとか妄想が膨らんでしまった。東京Xは確かにおいしい、それほどは高くないのでお勧めである、お試しあれ。＜美味しいブタ＞なんて騒ぐのはプチブル根性かもしれないけど。まあ、人間は上を目指すのか。ますます妄想。

594 ウスカワマイマイ13 蒸散

　　気温が上がってきて、ウスカワマイマイ家内生産は順調で、産卵が十分確保出来ている。孵化が確認され始めた土壌カセットの段階で放流しないと忙しくてやってられない。ウチの近くの植え込みにまいているのだがちょっと気がついたこと。親がいたところのように躑躅（サツキ？）の植え込みで他の草も生えていて、さらに大きな樹があるところが湿気確保で良いかと写真のようなところを適地を想っていたのだが、これがうっかりで、こういう大きな樹（この写真では桜）があるところはどうも土壌の乾燥が激しいのだ。夏に向かって晴れているときは蒸散が盛んで土壌の水分を吸い取ってしまうのではないかと考えた。ホントのところはわからないが。大きなビルの北側の植え込みで大きい樹に陽があたらない植込みの方が良さそうだ。親の土地もそうだった。

593 オナガ

　ここ数日オナガを見かける。欅の高いあたりでワカケホンセイインコと争っている声が聞こえる。烏に近縁で灰青色の体がきれいなこの鳥は以前多かったのだがこの頃見かけるのが少なくなっていた。以前は東北本線沿いに多く分布するとか言われていた。学生の頃は府中の構内に多くいて、塔の上に登って昼の弁当残飯（というか、一部を分けてやって）餌付けしようとしたが、先にヒヨドリになつかれてしまってできなかった。こういう日記の時、オナガの写真があれば良いのだが大きく撮れているのがない。この頃見かける大型カメラを担いだシニアにはなりたくないし。写真は農工大農学部本館、今もあまり変わっていないが、塔には登れないようだ。

592 シンクロニシティあるいは出会い

　　数分前、僕はある人の歌集の一首（中に寺山修司が出てくる）を見ていたのであるが、隣りのパソコンに張り付いていた妻が、まったく別の歌会用に送られてきたまったく別の人のある一首について作業していて「これは寺山のパクリじゃないかなあ」と呟いた。こういうのをシンクロニシティというのだろうか。寺山がものすごく人気があるという読みもあるか。
　　シンクロニシティとかセレンディピティとか、偶然のような、心の準備が整っていたような、出会い系の事はなかなか興味深いものである。まあ人生なんて、偶然でガラリと変わって今に至っているのは当たり前だが。ここ数日、なんで短歌始めたのですかとか何故かりんに入ったのですかとか聞かれる。うーむ。短歌の方は自分でも良くわからないが、かりんの方は12年前熊谷で勤めていた時、木曜日の夕方だけ時間があって、その時新宿の短歌カルチャーに行ったのがきっかけだろうなあ。そうしていなかったら、隣りに妻はいなくて、この日記も別のことを書いていたろうなあ。
写真は美味しい佃煮。こんな時に使えるかとデスクトップに置いといたもの。