(昨日に続き)一日経った今朝、楓の葉は全て枯れていた。もうしばらく様子を見ようかとちょっと迷ったが、ここは一発伐ることにし、おがくずの出ている孔の少し下の地表ぎわの幹をのこぎりで切った。予想通り材に孔が空いていて、これは偶然運がよかったのだが、切断面の穴のすぐ下に頭が見えた。ノコギリの位置がもう少し上なら、虫の体を絶ち切る所だった。虫を引っ張り出すと悪そうな面構えの鋭い大あごをもつ幼虫だ。鉄砲虫とも言われるらしい、ゴマダラカミキリの、たぶん終齢幼虫。いや虫に悪気はなく母虫がここに卵を産み付けてくれたので本能に従い生きて来たのだろう。成虫まで飼ってみようかと思ったが、成虫で飛びだすとまたどこかの植木に被害を与えるだろうから、必殺係ブルーギルに働いてもらった。このカミキリムシはカナダなどで楓に大きな被害をだし要注意外来生物とされているという。切り倒されちゃったウチの楓であるが、もうだめかもしれないが根ぎわの表皮細胞辺りが脱分化してうまくいくと若枝になるかもしれないので、水遣りは続けて見守ろうと思う。