長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

558 春・メダカ

2018-03-25 22:43:02 | 日記
  さくらが咲きだし一気に春が来た。庭のエゴも若葉が出て、海棠ももうじき咲きそうだ。もう二週間も経つとボウフラが泳ぎ出し、すぐあの憎い蚊が飛びまわりそうだ。室内に避寒させていたメダカを庭の水鉢で働かせよう。室内水槽では加温はしていなかったが、水温はそれほど高くはなかった。春に水がぬるんで来ると泳ぎが活発になり餌の喰いも良くなる。すると少し弱ったメダカが目についてくる。二年以上いる個体は元気なのもいるが、メダカとしては長生きに近づいたのか不調な泳ぎをし始めるのがいる。また、昨年孵化した若いのでもすんなりと大きくなれないで小さいままのものはやはりこの先やっていけなさそうなのも出ている。もう少し様子を見よう。


557 『夕陽のまつり』

2018-03-23 20:49:29 | 日記
曽我亮子第一歌集 2018年3月 ながらみ書房
鎌倉を愛するかりんの先輩女性、たぶん、まだお会いしたことはないが厚みのある人生の歌を詠まれる方。フェイスブック(だけじゃないけど)友達の鹿取さんが跋を記されている。長生き人は夕陽に万感の思いがあるものだ。ますますご健詠ください。

糸洲壕の野戦病院の土を納め父の碑(いしぶみ)完成したり
「生き延びよ」と少女ら壕より送り出し傷兵いだき死にしわが父
ブラックボックス開ける鍵なく混沌の沖縄の空暗く惨たり
腰越の川に潮の遡上して散る桜と舞ふ終の宴(うたげ)ぞ
比企ヶ丘に羊歯鳴り射干の花さわぐ風吹く朝をひとりし歩む
蟬殻を縁の下に集め秘めてゐし吾が幼日を哀しびてをり
ひとときの雲裂け海光きらめきぬテトラポッドを翔つ冬かもめ
ひとり身はかろきと言ふかひとり子と渚をゆけば北風つのる
コロニアル風の古き医院は吾が実家地震に崩れて白蓮溢(あふ)る
対東楼を号せし医師で詩人の曽祖父残しし詩集に紙魚(しみ)のきらめく
夜の更けて岸打つ波の音重くサンマルコの灯火潤みてかなし
母と呼び語り尽くすはいつまでか子は壮年期に入りにけるかも
言語野(げんごや)を損傷したるか弟の沼は深けれ疾く泳ぎ出よ
言葉なき哀しみ抱きて逝きし弟彼岸はことばの大海なるべし
地獄門見つめてをればなみだ垂るいかなる言葉もわれも消えにき
「木犀はどうして一挙に散るのかなあ」雨降る夜半にぽつりと君は
君まさねば誰と語らむこの世の雑事沈黙の一(ひと)日風吹き止まぬ
浜名湖はふかき碧(みどり)にたゆたひて流れゆく水帰り来ぬなり


556  農村の変貌

2018-03-22 23:24:41 | 日記
  昨日記事の小田急関連。普段は新百合ヶ丘・柿生までしか行かないのだが、今回はずっと長く乗った。新松田の辺りで思い出す。東京オリンピックの年、大学一年の夏休みに、社会学の先生のバイトだったか自主お手伝いだったかで、新松田付近の農村調査に行った。東名高速ができ、日本生命の大きいビルができ、の頃で、農村がどう変貌するのかが研究テーマだった若い講師の先生だった。手分けして一人で、あのースミマセン、と農家に入るのだが、「ナンジャこの子供は」みたいな顔をされてまともに答えてはもらえなかった。それを訴えると先生はじゃあ私が行こうとどかどかと入り込んで話を引き出すのだった。ふうん、と感心したものだ。いま思えば当時の僕なんて全くかわいい坊やだったのだとわかるのだ。農村の変貌を追跡する、なんてのも面白そうな面白くなさそうな研究だなあと深入りしなかったが、時代の風はいろいろ変貌させるものだ。いま、ほんのほんの少し関わっている(とも言えないけど)中部地方の淡水魚も農業構造の変化が主原因で絶滅危惧となってしまっている。先日その関係の会議でつい「昔はうじゃうじゃいたのだが、、」と言ったら、次の回の議事録に出ていて、こりゃ年寄発言っぽいなあと反省したが、改ざんしてくれとは言えなかったのでそのまま。

555  生命の星 

2018-03-21 22:54:25 | 日記
  小田原の科学博物館に行ってきた。岩石、古生物系の展示が特に充実している博物館である。入ったのは三回目かな、今回は何と100円で入場できた、長生き万歳。初めての妻も非常に興味を示した、以前編集者として扱った動物類の説明がよかったそうだ。
  二十年ほど前の学生さんが小笠原父島の外来淡水魚ティラピアの生態をテーマとしたので何回か一緒に行って観察した。河口付近の砂地に雄が産卵床を掘り雌を呼び込むのだ。温水性の魚だから小笠原は大丈夫。ただ流程が短いのでそれほど多いわけではない。僕は魚の専門家ではないのでまとめるにあたってはこの生命の星博物館の専門家さんに助言してもらった。謝謝。とても純粋熱心な学生さんで良い報告が書けた。修論発表会の時、別の学科の彼女が来ていて会場の後ろで嬉しそうに見守っていたのを見逃す指導教員の僕ではない。僕も嬉しくなった。修了後、関西の環境コンサルタントに勤め、彼女と結婚したが、今年の年賀状によると、今度小笠原の環境系に転職するので一家で引っ越すのだという。自然豊かな地でのびのび仲良く暮らして欲しい。そうそう、彼は卒論の時は動物生態の研究室(担当は別の先生)で雀を研究するべく巣箱を何十台とつくって待ち構えたのに一羽も入らず繁殖生態が調べられなかった、雀の雄と雌では外見に違いがないとかの件でしのいで卒業したようだ。地球にはいろいろな動物がいていろいろな雄雌がいる。雄雌がないと便利ではあるが。

554 ウスカワマイマイ2 洞雲寺

2018-03-17 23:58:57 | 日記
今日は父の命日。墓は冨士霊園でひょいといけないので今日は池袋洞雲寺。そこの檀家ではないがいろいろ縁があり、葬式をしてもらったところ。住職は僕の高校同級生。すっかり老和尚様が進行している、元気で良かった。家で殖やしているウスカワマイマイの卵・少年・青年・成人を数十匹持って行きお墓の緑地に放しなさてもらう。「この頃いなくなっていたんですよ」とのこと。話しているとお寺に出入りしている石屋のおばさんが「ウチの植え込みにはいますよ、そーこれこれ」とのこと。何と!ときどき亀の餌にしているという。552参照。 うーむ。いるところにはいるのだ・・・世界について少し考え直す、いずれ。
 なにの事情かアップされてなくて再投稿3月17日と思って読んでください。