絵本の古本屋 【えほんやるすばんばんするかいしゃ】

営業時間:14時~20時
定休日:火曜、水曜
電話/FAX:03-5378-2204

印刷の色/「チェコを綴じる 印刷と紙」

2017-10-13 | ●展示のお知らせ
暑くなったり、寒くなったりで秋らしい日々です。
いよいよ、「チェコを綴じる 印刷と紙」 も残り3日間となりました!


少しずつですが、また絵本を紹介していきたいと思います。



「Jak vejce potkalo strejce」1964年 ヴァーツラフ・シヴコ画



表紙、タイトルページともに文字の装飾がすごく素敵。



おじさんのコートやベストの色と模様の雰囲気がすごく良いのです。
素材の立体感を感じる印刷。



遠くから見ると、ただの黄色い背景のようですが、、



近くで見ると、こんな模様になっています。
こういう壁紙ってことでしょうか。黄色と白で繊細な模様が描かれていて、溜息がでます。



こちらも同じ画家の作品です。



「Jak zviratka od lesa sla na pana Korbesa」1963年 ヴァーツラフ・シヴコ画







先ほどの絵本同様、本当に美しい印刷で、まぶしいほどの色鮮やかさ。
色の重なりも、あらたな色がうまれてさらに表情豊かになっています。

2つのヴァーツラフ・シヴコの作品は、わりと大きめなので、
印刷の素晴らしさと、大胆かつ繊細なイラストを大きな画面で堪能できます。







「Jan Neruda detem」1962年 オタ・ヤネチェク画







大好きな、ヤネチェクの作品。
今回、チェドックさんが古い時代のヤネチェクをいろいろ持ってきて下さっていて嬉しいです。
夕暮れや儚さが似合う、ちょっとせつない雰囲気が良いなぁって感じます。

おじいさんの表情も、なんだかぐっとくる。





「JAK SEL BROUSEK NA VANDR」1961年 ヤン・クビーチェク画

いい表紙。 ほれぼれしてしまいます。





カラフルなかわいい港町。



見返しも、表紙ともにグラフィカルな柄が良いです。 
全体的にクビーチェクならではの、明るい雰囲気が漂う一冊。

しかしこの丸い登場人物?は何なんだろう、、ともう一度最初からよーく見てみると、、




包丁を自分で研いでいる、、、
ということは、研ぎ石が主人公??
そんなことってあるのか、、。 研ぎ石じゃないのかな? 
いや、でもこの様子は、、、きっとそうなのかなぁ。

研ぎ石が主人公になっている絵本があるとは、思いもよらなかったです。
ストーリーは何となく絵を追っているとわかる気がするのですが、
そもそもなぜこの子が主人公なのかが気になるところです。



まだまだ、見たことのない絵本、知らない絵本ってたーっくさんあるんだなぁって日々思います。
知っている作家の本も、「印刷」という視点でみるとまた違って見えたり。
見たことのある本も、あらたな印象に変わったりするので面白い。



今日からぐっと寒くなるようです。
あたたかくして、いらして下さいね。最終日まで、お待ちしております。




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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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