肌のこと。

先日、歌手の西城秀樹さんが急性心不全で亡くなった。彼は私より数歳
上だが、私も３年前心筋梗塞をやっているので、少し我が身と重なった。
しかし自分の寿命や老化については、私も一旦は諦念を深めたものの、
最近体調が良くなってきたせいか、気持ちが前向きになっている。

また、親の介護のようなダーティ・ワークをしてると、自分自身も身綺
麗には気を付けたい気持ちになる。そんな折、顔を鏡でよく眺めると、
年相応なたるみや線が入り、締まりが失せて眼の下にはクマが出来…、
コレは、マジでアンチ・エイジングとか、美容を考えるべき事態ではな
いかと、近頃思うに至った。

「巨人の星」「あしたのジョー」等、汗臭いスポ根世代では、男が肌を
気にして化粧水だの乳液だのやってたら笑われる時代だった。若い頃は
スキンケアなしでも良いが、でも中年になって容色等衰えたら、化粧で
はなくとも、「美容」はありだと思う。ここでいう美容とは、見目を整
える程度の手入れの話で、本来の外見や形を変えてしまう化粧や整形と
は異なる。

男の肌美容と言えば、髭剃りの後にローションを塗る程度、私は風呂上
りに顔にニベアを塗る位だった。ニベアもここ数年の話で、以前から肌
のケアなんて(ニキビだの出来物の対処以外には)何もしなかった。気に
も留めてなかったし、昔から男一般なんてそんなもんだった。

だが中年というより老年の入り口に達した今、肌の手入れは身だしなみ
の一種として必要に思う。女性のように美白にこだわる気はないが、た
るみやしわ、シミ・ニキビ跡等は出来るだけ改善したい。他にはヒゲの
脱毛もしたい。ヒゲは面倒だし見苦しいので、好きではないから。

シミ取りとか脱毛となると、美容クリニックに行かねばならないのか。
市販の美容製品で対応可能な範囲でやりたいが、調べると顔(ひげ)の脱
毛はやはり医療脱毛、美容クリニックの門を叩かねばならないらしい。

それにしても美容だの肌だのと、こんな事にカネと時間を掛ける男にな
るとは、若い頃には思ってなかった。
(オトコではなく今風に言うと、「男子」になるのかな。)