脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

ジェンダーX。

2019年12月07日 13時53分33秒 | 近況
クリニックの待合室で某月刊誌を読んでた。ある記事で、東京23区内
ではどの区部に一人暮らしが多いか統計で見ると、男性は江戸川・葛
飾・足立、女性は目黒・港・中央で、全世代的に性別で明瞭に場所が
異なるという。男は下町庶民的な場所を好み、女は都心や品がある地
域を好むのか。でも経済力がないと都心には住めない訳だが。

下町より都心や目黒の方が家賃は高い。女性の方がカネ持ちというの
でもないだろう。他の出費を犠牲にしてでも住まいの場所選びには、
おカネを掛ける傾向が女性にはあるという話だろうか。居住地の安心
・安全とか防犯への気遣いというのも、男にはやや乏しい視点である。

ジェンダー(文化的な性差)が住居や住所にも表れているようで、興味
深いと思った。最近、ドゥルーズ研究者の千葉雅也氏が、ゲイ文学を
書いて野間新人賞だかを獲ったが、彼はゲイだったのか(やはり。)と
思った。ネットを覗くと、ついでのように浅田彰氏もゲイかのように
書かれていて、腑に落ちるけど、「ゲイ」って何だろ?と改めて思う。

性の多様性が言われる昨今だが、ヒトの数%は、ゲイとして生まれる
生得的なものか、その後の生育・成長履歴の中で「ゲイ」に成るのか。
性志向というのは、もっと細かいもので、ヒトは誰もが何%かはゲイ
の資質を自然に持っているもので、「ゲイ」と言われる方々は、その
資質がたまたま一般平均値よりもかなり高いヒトの事なのだろうか。

まぁ、性の多様性、あるいは生の多様性を相互に認め合う社会であっ
て良いと思うが、翻って自分の「性」のトポス(場所・位置)はどうな
のかと考えてみると、私は異性愛者である。美形同士のボーイズラヴ
は許せるが、おじさん同性愛は(差別で申し訳ないが)気持ち悪い。

性愛対象よりも、ジェンダー(性差の文化)についてだが、私は幼少期
から、男性性の文化にも女性文化にも、どっちにも完全なフィット感
が持てない。どっちの性文化にも好きな処はあり、男性性では独立独
鈷なさっぱりした感じ、女性性では柔らかさや優しさ、「美」につい
ての感性である。私は「群れ」とかある種の「俗」の感覚が嫌いなの
である。それらに出会うと、自分の居場所が分からなくなり自失して
しまうのだ。

私のようなタイプは、いつの時代にもマイナーな存在だと思うが、ひ
ょっとして根拠はないが、自分のようなヒトは今日増えているのかな、
とも予感する。男性性にも女性性にも異和をもつヒトを、「ジェンダ
ーX」とも表現するが、私のジェンダーもそうなのか。或いはただの
「大衆(文化)嫌い」の、単なる世間の「ひねくれ者」なのかな。
(食べ物は、「食わず嫌い」だけどね。)


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