致富衝動。

今年は、カネにほとんど縁のなかった我が人生で、最もおカネに縁があ
った年だった。ので、思い付いて、父の月命日(28日)に、地元の八幡様
の向かいにあるくじ売り場で、年末の宝くじを買った。３年前に他界し
た父も、宝くじをよく買っていたが、当たらずじまいだったようだ。父
の名前が「八郎」なので、ちょっと縁があるかなとか思った。

私が買ったのは、ＴＶ・ＣＭでよく見かける１０億円の年末ジャンボで
はなく、前後賞含めて5000万円のジャンボ「ミニ」の方である。大体、
１０億も当たっても、６０過ぎの人生にそんなにおカネは要らない。
多過ぎて意味がない。せいぜい１億あれば、いや５千万でも十分かな。

昨日丁度ＴＶを観てたら、宝くじを１度に1800万円買ったヒトが出てい
た。５０歳位の男性で株の投資家だという。確か1800万円の内、当選金
は660万円だった。彼氏が１度に300万円買ったときの当選金が、60数万
円だったとか。どうも宝くじを博打買いしても、損するだけに見える。

この男性は宝くじを大量に買うことで、たとえくじに当たらなくとも、
宝くじの収益が社会貢献事業に使われているので、自分の身のお祓いに
なっているという理屈の御仁だった。これで徳を積んだ事になるのか、
やや疑問だが、それにしても、おカネが有り余ってないと出来ないマネ
であるが、このヒト、私には、カネに飽き飽きして、カネを虐待してい
るように見えた。たかがカネのくせに、威張りやがってとか…。

でも、人生１度でいいから、宝くじで高額当選してみたいものである。
高額のおカネが欲しいというより、そんなのに当たったら、どんな気分
になるのか。その瞬間を１度でいいから味わってみたいものである。

私は、ギャンブルは好きではなくパチンコさえしない。宝くじもロトや
ナンバーズみたいなのは興味ない。一挙に最低１千万円以上当たるくじ
しか関心が向かない。おカネが増殖するだけの話だが、一挙に世界が換
わるかの醍醐味とか、その手ごたえが面白いのだと思う。最近知った言
葉だが、こういうのを「致富衝動」というのだろうか。まぁ、ほどほど
にする理性はありますので…。

(これって、天変地異や革命、更に言えばＵＦＯとか未知の存在に、ワク
　ワクする感覚にも通じていると思う。)