脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

北関東・東北豪雨災害。

2015年09月12日 12時45分17秒 | 社会時評
北関東及び一部東北地方では、記録的な豪雨により河川が決壊する緊急
事態が発生した。今回の災害を引き起こしたのは、雨台風そのものより
も、積乱雲が帯状に並ぶ「線状降水帯」が南北に伸び、同じ地域に長時
間、雨が降り続いたことが原因だった。この気象現象は、温暖化の影響
で将来的に増加傾向が予測される、という。

鬼怒川の堤防が決壊して、濁流が住宅地や水田を次々と飲み込む。屋根
に逃れて救助を求める方々、自衛隊のヘリで釣り上げられて助けられる
様子等、TVで見ていて誰もがハラハラしていたのではなかろうか。ま
た、東日本大震災の津波被災の映像とも思いが重なって見えていた。

大自然の猛威に人間は無力である。月並みにそう思うと同時に、人間が
自然や気候を狂わせているという、人為の側面も考えねばならない。
東日本大震災から4年半経過したが、集中豪雨でさえこんな災害に発展
するのである。国内では火山活動も活発化しているし、今後もどんな大
災害に誰がどのように見舞われるか、十分に警戒し覚悟する必要がある。


今朝、東京地方では震度4の地震があった。震源は東京湾らしい。この
2、3日テレビの画像がやけに乱れるなあと思っていたら、大きめの地
震が起きた。注意深く周囲を眺めると、災害には前兆があるのだろう。

日本は四方を海に囲まれ、かつ火山の上に国が立っている。地震も津波
も台風もある。自然に恵まれている分、自然災害とも縁が深い。自然と
どう折り合いを付けて生きていくか、自然をどう管理して安全な生活を
営むかは、日本という国土に、国家と国民が背負う宿命的課題でもある。

温暖化の影響その他で、自然災害の様相が変貌しつつあると思う。アメ
リカの戦争に付き合うのどうの軍事の安全保障やら、オリンピック開催
よりも、国内での自然災害への安全保障について、時間と手間と費用を
掛けてでも、取り組みを今一度見直すべきことは多いのではなかろうか?

今朝の朝日新聞には「荒川決壊 最悪3500人死亡」という記事があ
った。私は東京の下町に住んでいるので、今回の鬼怒川の決壊、茨城・
常総市での水害被災は他人事ではないと思っている。

もし線状降水帯が荒川の上流にでも長時間留まっていたら、荒川が決壊
すれば東京下町の大部分は被災地に成り果てる。今後そのような事態も
起こり得るという現実危機感を、今回は身近に感じた。政治は、天下国
家を考えるより先に、天下国民の安寧を図ることを旨として欲しい。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。