脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

復興特別所得税のこと。

2014年02月02日 09時31分39秒 | 社会時評
早くも2月なので、(父親の)確定申告の準備を始めた。両親共に医療費
が多く領収書の整理に手間がかかる。昨年は(今尚)母親が正気の沙汰で
はない病気に陥り、入院はするわ病院も転々するわ、通院にだいぶタク
シーを使った。

集計すると、昨年の両親の医療費(3割負担)は100万を超えた。タクシー
代は10万もあった。父は健康保険(介護含む)料が30数万円、所得税・住
民税、土地家屋の固定資産税を加えると、昨年は収入の45%がこれら経
費の支払いが財布から出て行っていた。

年収は毎年ほとんど変わらないのに、歳をとると医療費や足代の負担が増
える。今後の物価高や税負担、地価が上昇すれば固定資産税も上がる。年
収の半分が医療費と租税等公的負担で消えてゆくのは、時間の問題である。

また今年の確定申告から、所得税(我が家では5%)に加えて復興特別所得
税(2.1%)が課されることになった。この2.1%は既に源泉徴収の場合でも
上乗せされており、課税所得のある誰もが負担する仕組みである。

「復興」のために平成49年まで特別税を国民は負担せよという話だが、
しかし、自分の生活だけで手一杯、復興負担能力まで無い、課税所得100
万以下、或いは50万円以下とかの貧乏人は免除してはどうなのだろうか。

だいたい25年間って設定は、長すぎやしないか。阪神大震災だって10
年程度で復興したのでは。東北復興では地震・津波の他に原子力災害も含
まれているのだろう。復興の費用負担は、一部が将来の国民個人に転化さ
れざるを得ないにせよ、本来国庫財源や電力会社が、そのリスクに見合う
備えや蓄えを、怠ってきた問題なのに、解決を国民にシワ寄せしている。

どうして特別税を25年間も追徴しないと復興費用が足らないのか。どう
して法人の復興特別税は廃止が議論される余地があるのか。再度日本の何
処かで大地震が発生したら、特に原発が絡む地域ではまた放射能禍が起こ
り特別所得税の税率が倍になるかもしれない。

有事になると、個人から公金を追徴して帳尻を合わせるのはやめてくれ。
社会保険料や医療費、所得税や消費税等の上昇で、一般家計は傾き始めて
いる。政治・行政は、企業経済の身の上ばかり考えてないで、家計(家庭
経済)を支援するスタンスを持って、もっと負担軽減策を打って欲しい。





最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
補足とお詫び。 (Rondo)
2014-02-23 20:04:12
この投稿では、復興特別所得税の税率2.1%は、所得税率にそのまま上乗せされて課税されるかのように書いてしまいました。
この2.1%は、課税所得額の2.1%ではなく、所得税額×2.1%です。私の認識不足でした。誤解された方、どうも済みませんでした。
(Rondo拝)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。