脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

嚥下障害の介護。

2018年04月08日 09時47分22秒 | その他の病気
何とか、母の退院の目途がついた。誤嚥性肺炎で入院して嚥下障害が
残るので、自宅介護では痰の吸引器が必要かと思っていたが、現状で
は痰吸引は不要とのことで、寝たきり入院で歩けなくなるかとの心配
もあったが、歩行リハビリでは介助付で10m位歩けるようだ。

老健施設や老人ホームへの入所も視野に入れていたが、退院後はまた
在宅介護が可能そうである。残る問題は食事であるが、嚥下機能の老
化となると、ペースト食使用で水もとろみ付きで飲ませる必要がある。
水はそのままでは、むせるようである。

現代社会はよくしたもので、アマゾンのような通販サイトで介護食品
として、パックしたペースト食が多種売られている。これなら毎食、
ミキサーに掛けて作る手間はない。嚥下しやすく水にとろみを付ける
粉末もドラッグストア等で売っている。

母の寝床は本人の希望で畳に布団だったが、低床ベッドをレンタルす
る予定である。上体が起こせるのが良いし、寝床でも食事が可能であ
る。通常の医療ベッドでは高さがあり、転落しそうなので低床ベッド
が好いだろうというのが、ケアマネ氏の意見である。

母が不在の我が家は、私にとっては淋しいよりも、楽で快適であった。
介護の負担は労働面よりもメンタル面が大きいような気がする。気分
がとても楽である。「早く家に帰りたい」と子供のようにせがむ母親
を見てると、可哀そうで施設に放り込む気がしなくなる。

でも、施設か在宅かの介護の分かれ道は、今まではシモの世話の大変
さ当たりが縁の切れ目かと思っていたが、そうではないと思った。分
岐点は、痰吸引の必要度に思える。吸引器をレンタルして家で家族が
痰を何時間毎かに引くのであるが、その頻度が就寝中にも及ぶかどう
か当たりが、老親介護を施設等に委ねる分かれ目かもしれない。

私の老親介護は今までは「介助」が主だったが、本格的に「介護」に
軸足が移りつつある。経済負担も増すが、外部の介護資源をうまく利
用しつつ、どう自分が楽をするかも介護という事態に直面した際には
最重要課題である。逃げるは恥(?)だが、役に立つのである。


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