脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

口腔カンジダ症。

2016年05月29日 09時58分55秒 | その他の病気
私の80代の母親は、心気症だか身体表現性障害の気があるのだが、この
二年位口の中が痛いと騒ぐようになった。近所の歯医者で診て貰ったり、
大騒ぎするので救急車を呼んだこともある。その時は大学病院の口腔外
科に搬送され検査をしたが異状なし、精神科の症状と言われた。

母は、痛みをボカしたいがために、ロキソニン等の消炎鎮痛剤の他、昼
間でも眠剤を飲みたがる。それでも痛いと抗精神病薬を手あたり次第に
飲んでしまう。それで眠ってしまうのだが、起き出すと薬でヘロヘロで
足もフラつき、虚ろな眼をして呂律も回らず、だらしなく失禁する。

この口の中の痛みは心気症の症状だから、精神科・神経科が専門と思っ
て治療を続けてきたが、一向に治まらない。おざなりの診察と処方しか
してくれない。我が家では、精神科医と内科医に月一回往診を受けてい
るが、どっちもあまり頼りにならないので、往診医を換えることにした。

私は不案内だったが、一般の外来受付病院では診察の延長で往診を行う
場合があるが、これとは別に「訪問診療」という医療システムがある。
某診療所に問い合わせた処、月2回の訪問診療で月費用は7千円弱。診
療は24時間365日体制で、精神科と内科があるという。電話で問合
わせたら、早速に相談員の方が説明に来てくれて、申し込んだ。

今週、訪問診療の医師が初診で来てくれた。事前に患者情報は文書で伝
えてはいたが、口中の痛みについては口内炎ではなく、口の中に生える
カビの一種「口腔カンジダ症」ではないかという。この先生の専門は外
科だそうだが、老人相手の訪問診療を10年以上している方だそうで、
口腔ケアが不十分なお年寄りにはよく見られるという。

初診ということもあって、採血をして小一時間問診をしてくれて、他に
も体調不良の原因に、逆流性食道炎を見立てて処方薬を追加してくれた。
精神科での従前の処方薬は、当方からも要望したが、大幅に減薬して貰
った。

口腔カンジダ症は「フロリードゲル経口用」というチューブの塗り薬が
10本処方され、一日にチューブ薬(50g)を一本塗るようにとのこと。
ゲル薬を口内に塗るようになってから、痛みの訴えはすぐに低減した。
すぐに全てが解消される病気ではなさそうだが、処方薬のない「不治の
心気症」かと半ば諦めていた症状に、少し治療の希望が見えてきた。






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