猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

4月7日の第76回美登利会で、糸駒が三代目若柳吉駒を襲名する運びとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

2019-03-08 06:30:50 | あんじゃあない毎日

                                (写真は「吾妻八景」)
私の連れ合いの若柳糸駒ことユキ子(由喜子)です。
直派若柳流の日本舞踊家で、祖母の初代吉駒が昭和12年に始め、伯母の二代目吉駒が引き継いできた舞踊会「美登利会」を、昨年から継いでいます。

 今年も美登利会のポスターが貼りだされました。
今年は、4月7日(日)に昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホールで開催します。初代吉駒が小柳町(現住吉町2丁目)にあった柳座で第1回を開いてから、数えて76回目の公演となります。
この会は、千代田町にあった吉駒の稽古場に通う子どもたちにも発表の機会をということで始められた舞踊会です。「なんてったっけ、青少年…、そうそう、健全育成の会だったのよね…」と、ユキ子さんの祖母の初代吉駒が言ってました。

 美登利会を主宰するようになった糸駒は、今回の第76回美登利会をもって「三代目若柳吉駒」を襲名することになりました。
これは、伯母の、二代目吉駒の遺志だったのですが、三回忌をを迎える今年、糸駒もようやく襲名の決心ができたようです。
「まだまだ未熟者で、初代や二代目の足元にも及びませんが、一生懸命精進してまいりますので、どうぞよろしくおj引き立てのほどお願い申し上げます」と申しおります。 (写真は「茶音頭」)

 2000年ごろのことでしたが、私は家なんか作る気がなくて、本町にあった庭もない古ぼけた小さなビルを買って家に改装するつもりでいました。その話を二代目吉駒にすると、「城東町に英作(ユキ子さんの父親)なんかの土地が使われないであるからさ、あすこにちゃんとした家作りなさいよ、糸駒の稽古場も作れるし…」って言いだしたんです。
二代目吉駒は、この頃から糸駒を後継者に育てる決心をしていたみたいで、「糸駒が、こんなに一生懸命に踊に取り組むなんて思ってなかったのよ…」って言ってました。「吉吾」という二代目吉駒を襲名する前の自分の名を糸駒に継がせようともしていました。
そいで、今の家、ちゃんとした舞台のある糸駒の稽古場に私の住まいが引っ付いたみたいな家を、建築家の小見山健次氏設計してもらったんです。彼が設計に当たって設定した主題は、「日本舞踊のお師匠さんと猫のすむ家」というもので、私の存在は無視されました。 (写真は「広重八景」)

 稽古場ができて17年、糸駒は二代目吉駒の指導を受け、努力を重ねてきたようです。子どもたちのための舞踊教室での指導が認められ前橋市教育文化功労者表彰をいただいたり、舞台活動を認められて群馬県芸術文化奨励賞をちょうだいしたりするようになりました。
前橋だけでなく、東京の稽古場での指導や、山形や九州への出稽古も、二代目の下で勤めて来ておりました。そして、舞踊関係者だけでなく、群馬県邦楽協会会長の内山充さん、前橋商工会議所副会頭の金子昌彦さん、4月に群馬県弁護士会会長に就任される予定の紺正行さん、美登利会後援会会長の茂木勝彦さんをはじめ地元の皆さまのご支援もいただいて、この度の襲名の運びとなりました。 (写真は「都風流」)


                      
(写真は「卯の花」)

第76回美登利会では、古典芸能評論家の葛西聖司さんをお迎えし、三世花柳寿楽師に特別出演をいただき、「三代目若柳吉駒襲名リサイタル」を催すこととなりました。糸駒は三代目吉駒としての初舞台、清元を二題舞います。

76回美登利会は4月7日、昌賢学園まえばしホール大ホールで、午前11時開演です。


                  (稽古
場の二代目吉駒 PHOTO:平山利夫)
祖母が吉駒を襲名したのは1922年のことです。そして1996年に伯母(初代吉駒の娘)に継承され、2017年まで、前橋のまちに96年間続いてきた「吉駒」の名跡です。糸駒が継ぐことで、初代と二代目吉駒、そして二代目の姉の吉啓、糸駒の三人の師匠が、このまちに根付かせた日本舞踊の伝統を少しでも長く守って行くことが出来れば幸いなのだと思います。
二代目も、自分の思い通りに事が運んで、喜んでくれていると思います。
糸駒にとっては、身に余るたいそうなことです。皆さまのご支援を、連れ合いの私からもよろしくお願いいたします。

 

昨日、目覚めたときはまだ雨模様でした。朝食のころには雨も上がって、窓の外にジョウビタキが遊びに来てくれました。

   

でも、また降りだしそうな空、出かけないで家で常備菜づくりをしてました。小松菜の醤油漬け、フキノトウを刻んで鶏挽肉入りのフキ味噌なんかを作ってました。

  赤城山が姿を見せてくれたのは昼近くなってからでした。荒山の山肌を雲が上って行きます。
これでもう降らないだろうなって思って、出かけることにしたんです。

 昭和町で用足ししてから、岩神町の養田鮮魚店へ魚を見に行きました。
やっぱ、広瀬川の水が流れているといいですね。柳橋あたりの風景です。

  でも、養田鮮魚店でイトヨリなんかを分けてもらっていたら、雲行きがまた怪しくなってきたんです。西の榛名山に雲がかかり始めて。
濡れると嫌なんで、あおい食堂によって少し遅めの昼食、味噌ラーメンを作ってもらいました。
食べてたら、にわか雨です。ちゃんと降ってきちゃいました。

 雨があがるまで邪魔させてもらって、外へ出たら、面白い形の雲が出てました。
ドーナッツかな、アヒルの子どもかな…、青空がのぞいてました。

いったん家に戻ってから、雛ずしの届け先に器の回収に回りました。まちを一回り、もう雨の心配はなくなってました。

 

   夕食は、三日連続の「お子ちゃまパーティー風」ではありません。フキ味噌、マグロと甘エビの刺身少々、帆立貝とうろ抜きネギの酢味噌和え、イトヨリのポン酢焼きとフキノトウのカツオ醤油焼き、椀はカブとちじみホウレン草です。
焼いたフキノトウおいしいです。味付けは味噌でも醤油でも大丈夫、春の香なんです。

脅威は、糸駒の吉駒襲名のご報告、連れ合いとしては、あんじゃあないことを祈ってます。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継ぎまして二年目を迎えました。
本年の美登利会は4月7日(日)に昌賢学園前橋ホール(前橋市民文化会館)大ホールで、二代目吉駒の三回忌追善舞踊会として開催いたします。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 「おばあちゃんのほっこりごはん 野村たかあき展」が1月26日(土)から4月7日(日)まで、会場は、前橋文学館の3階オープンギャラリーで開催されています。