今日は、『美登利会』です。会場は昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)の大ホール、開演は午前11時です。
昨日のお昼ごろホールをのぞいてみたら、舞台稽古が始まっていました。
会の準備が始まったのは去年の夏ごろでしたから、伯母さん、二代目吉駒も元気だったんです。「75回目の節目の会だから…」って張り切ってたんです。
でも、秋に二代目は急逝して、どうなるのかなって心配だったんです。
でも、糸駒が二代目の後を継いで、しっかり取り組んできました。昭和12年ですから80年前のことなんですね、糸駒の祖母の初代吉駒がこの会を始めたんです。戦争中、歌舞音曲が禁止されてできなかった時期を除いて、春になると毎年ちゃんと開催してきたんです。前橋のまちの皆さんに支えられて、今年で75回目を迎えるんです。ありがたいことです。
なんとかここまで来ましたんで、たくさんのお客さまに来て頂けると嬉しいです。
昨日は変な天気でした。朝から高曇り、風が吹いて肌寒かったんです。赤城山も雲の下でぼやけてました。
用足しに出たら、ボタンの花に会いました。モッコウバラも咲き始めて、それに、藤の花も咲き始めてました。みんな咲いちゃうと、五月の花がなくなってしまいそうです。
家に戻ると惣菜づくり、今週はいろいろあってまとめてつくることができませんでした。ウドの炒め煮、カボチャの甘煮、木の芽の入りの肉味噌、それと松の実入りの蓮根のきんぴらです。
惣菜仕込んでから、文化会館のぞきに行ったんです。でも、ホールの方には私のご用はないので、直ぐにまちへ…
風が吹き続けてました。北寄りの冷たい風です。
八展通り、公孫樹の新芽が吹いています。風の音がしてました。
「雲行きが怪しい」ってのはこんな空のことかな…、なんて思ってたら
<あんじゃあないよ、明日は良い天気になるからさ…>、空を眺めていた窓猫が教えてくれました。<朝は冷え込むけどさ、お天道さんがちゃんと顔出して、あったかい日差しいっぱいになるよ>だそうです。賢い三毛猫なんです。
東京から糸駒の従妹も泊まり込みで手伝いに来てくれます。それなんで、夕食は少し頑張ることにしたんです。
少し早めに家に戻って、ちゃんと用意しました。
前菜です。生ハムの小松菜巻、コゴミ、それとフルーツトマトのサラダです。
煮ものはウドとアブラナです。それと、新タマネギいっぱいの鶏肉の南蛮、木の芽が手に入ったんでたっぷりと天盛りしました。良い香りです。
お椀はカブの丸煮、細かく刻んだアブラナと木の芽が付き合ってくれました。
それから、ウド、コゴミ、タラの芽の天ぷらです。
ご飯はカブの葉の菜飯、香の物はイカ人参とコマツナの醤油漬けにしました。
春ってよか、初夏の風情の料理になりました。
大事な会の前夜ですから、おいしく食べてもらえてよかったです。
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の二代目吉駒の下で修業して参りました。
初代吉駒が始めた美登利会は、今春で75回目の節目を迎え、本日(4月8日)、南町の昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)にて開催いたします。
5日の上毛新聞に掲載されましたご案内です。皆さまのお運びを心からお待ち申し上げております。
昨秋に亡くなりました二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
昨春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。