都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

値上げの秋だ:コスト・プッシュ・インフレ

2021-10-11 02:33:39 | 食べ歩き

 進々堂の全粒生活のパンが281円から300円に値上げ(+6.8%)。松原のキムラでは、おでん450円から480円(+6.7%)、7%位が目安か。

サーヴィスではミツハシのロール・キープでのガット張替えは、ニュー・ロールから600円が1,100円に。大分前だが、散髪も3,860円が5,500円になり内容は簡素化だ。

 牛丼も値上げの店があるらしいが、中国の爆買いで牛肉高騰が原因らしい。物価(CPI)はバブル崩壊以降殆ど上がっていない。( https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html )学生時代(76年)から1.6倍くらいしか上がっていない。

 確かに、ラーメン400円が700円(8%税込み)になった感じはある。安くなったのはITCなどで、音楽は無料に近くなり、割高な家電話はなくなりつつあり、携帯料金も安い、ネットも安い。大体、国際電話は不要でSkypeなど無料だ。国際送金も安い、というよりカードは全世界でオンラインでも使える。(詐欺も多くなったが)

 今回の値上げは材料や人件費に起因する。コスト・プッシュ・インフレが来るかもしれない。これに低金利では、実質金利が低くなり投機マネーが一層元気になるだけだ。日銀の言う金融政策からの期待インフレは絵にかいた餅になっているが、未だに信じているとは理解し難い。(日銀は総資産716兆円(GDPの1.5倍)、国債の540兆円(占率44%)の受け皿、ETF株式51兆円(占率7%)まるで政府の政策と赤字の受け皿だ)

 かたや、コロナ禍の失業と無担保無利子(ゼロゼロ)融資の焦げ付きが怖い。不況による需要縮小と信用収縮でインフレは最悪の三題噺で財政政策しかないが国の借金は積みあがっている。格差是正のためにも富裕層の増税しか方策はない。

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