都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

We Workを見学

2018-07-12 03:23:30 | 都市計画

 上京の折、最近話題のWe Workがオアゾ(N生命の東京本部もある)の三菱地所の北ビルに入っているとのことで見学した。

 真ん中はラウンジで、国際的、かつ若い人が多い。自由な会話や、一人でパソコン。ソフト・ドリンクは無料でどしどし飲んでいる。

 既視感があり、気が付くとMIT Sloanのラウンジ(今は近代的な建築の別棟に移転)に似ている。グループでのスタディ、授業の合間の情報交換、集ってのランチ、レポートの作成など似ている。

 最近のオフィスは、事務ではなくて、情報生産「都市工場」の様相がある。例えば、ソフト開発、ゲーム開発などは分業と納期の追い込みもある「工場」だ。コワーキング・オフィスも情報の交流と生産が目的だ。コミュニケーションと生産性、組織論はMITでTom Allenに習ったのが懐かしい。昔からの、シンク・タンクよりも、金融、会計事務所、法律事務所のフル・サーヴィス化も進展している。

 また、サーヴィス業でも、都心では人材派遣やリース、CRO(治験)など自社の代替機能の提供が大きくなってきている。また会社の総務・人事などは、別会社化やアウトソーシングが見られる。

GDPのうち、情報生産が大きくなったのを感じる(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc261120.html )今や、オフィスは都市工場だ、そのため残業やパワハラが問題になるのは、製造業の問題の復活といえよう。事件では、電通( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E9%80%9A )もメディア工場だった。

 さらに、オフィスという「場」も、自社、賃貸からこのようなコワーキングという「設備・仲間・時間売り」に変革している

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする