●プロローグ
1993年7月19日、午前8時30分。電話が鳴った。
その主は細川護熙、その人であり、前日第40回衆院議員選挙で躍進し、第79代総理大臣となる人だった。
そして、「細川先生、このたびは本当におめでとうございます」と電話越しに伝えた私にとって、前年の暑い盛りに、乃木坂辺りを歩き回った汗が、正に実る朝だった。
●「細川護熙」という名の亡霊が帰ってきた。
と、ビジネス情報誌「FACTA . . . 本文を読む
3月2日、TVの時事番組は、国会対策委員長のバトルが2局で行われた。
まず、フジTV報道2001には、与党側から自民・大島理森氏、公明・漆原良夫氏、野党側から民主・山岡賢次氏、共産・穀田恵二氏の4名が出演。
出番が終わると、一昔前の紅白歌合戦のように、他局へ移動する。すなわちこの日は、NHK日曜討論に移動したのだ。
NHKでは、国民・糸川正晃氏、社民・日森文尋氏が加わり、合計6名の国対委員長が . . . 本文を読む