いいたい放題

 右でも左でもない風来坊が、社会・経済・政治などの問題について、
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聖公会の主教たちには、法憲・法規は関係ないのか?

2006-12-27 | Weblog

 聖公会の法憲・法規を読んだことはないが、知人から転送されてきたメールには、その解説が詳しく載っていた。たぶん、弁護士さんが書いたものだろうと思う。法憲・法規で規定されている「懲戒」規定の通りに行われていなかったみたいだな。お粗末過ぎるぞ。
 俺の知人によると、聖職候補生が執事試験とやらを受ける時に履歴書を亭主させられるそうなんだが、その試験を行う聖職試験委員会には、その履歴書を読む義務はないと試験委員長が言ったそうだ。これって、決定的な人権無視だろ。そもそも、詳しい履歴書を出させること自体が問題だし、履歴書には本籍が書かれているからな。あぁだこうだと、つまらん穿鑿をし始めるんじゃないのか?

 法律以前に「牧会的配慮」とかいうのがあるんだそうだが、日本聖公会の法憲・法規を、その牧会的配慮は越えることが出来るのか?だとしたら「法憲」などという言葉は使えんだろ。「憲」法だからな。それとも、主教は、そうした規則を自由に解釈し、時としてそれを無視することが出来るのか?
 だとしたら、聖公会は絶対王政だろ?立憲君主国のイギリスよりも、もっともっと非民主的な宗教集団だよな。しかし、こうした宗教教団をカルトと言うんじゃないのか?

 メールに記されていた法憲・法規の説明


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

  日本聖公会法規第201条により聖職の懲戒は、

 1、戒告

 2、一ヶ月以上3年以下の職務の一部執行停止

 3、一ヶ月以上3以下の有期停職

 4、終身停職

 の四種類に限られ、

  「司祭または執事が停職の懲戒を受けたときは、教会の牧師、副牧師、牧師補
 その他の任務を解かれたものとみなす。」(第201条第4項)、
  続いて、「職務の一部執行停止または停職の懲戒を受けた聖職の陪餐は、停止
 する。」(同条第5項)と規定しています。
  したがって、京都教区の謝罪声明として発表された処置は極めて曖昧で不都合
 を含むものと言わざるを得ず、虐待被害関係者ではなくとも、教区役職者の統治
 責任逃れや元H牧師の擁護・無罪復職の狙いがあるのではとの見方をされても仕
 方のない措置結果だったのです。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 さすがに専門家はすごいな。
 続いてこうも記されている。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

  日本聖公会法規第198条には、聖職の懲戒事由が規定されています。

  「聖職は、そのした行為または一定の行為をしないことが次の各号の一に該当
 するときは、懲戒を受ける。

  1 綱憲、日本聖公会法憲、この法規その他の日本聖公会の法規の規定に違反
   すること。

  2 聖職按手式において約束したことに違反すること。

  3 その他著しく不道徳または不正であること。」

  となっています。

  京都教区虐待事件は、2005年に日本国最高裁判所で民法の不法行為による
 損害賠償判決が確定しており、その後も事実をほぼ否認し謝罪を拒んでいること
 は元H牧師が反省していないことを示しているものであって、これは著しい不道
 徳行為に該当するのではないでしょうか。

  懲戒基づかず元H牧師の退職を認めたこと、懲戒申立を行わず退職を認めたこ
 となど、何れにしても秩序維持・紛争解決の義務を果たさなかったことでの、教
 区役職者の不正行為に該当するのではないでしょうか。

  事実上の虐待被害者など側との紛争解決に努力しているとは受け取れない状態
 に未だあり、これは不作為としての教区役職者の不正行為にあたるのではないで
 しょうか。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 おぉ、なんと穏健な表現。
 俺だったらこう書くぞ。
 「『考える会』が『二次的加害者』と言っても不思議ではない。それが言実だ。」
 不思議な御仁たちだな、日本聖公会の主教さんたちは。
 最高裁の判決をまったく無視できるんだからな。
 被害者の御父様が要求していることに耳を貸さないのだからな。

 被害者の御父様は次の3つを要求しているそうだな。

  ①M主教、K司祭の二人がまず教育界から去る。

  ②H司祭の退職処分を撤回した経緯を文書化する。

  ③被害者とその家族への謝罪訪問の実行。

 日本聖公会は何を血迷っているんだ。
 未だにこの三つのうち、一つも実行されていないんだな。まず③だろ、何と言っても。普通は③から始めるよな。そして、十分な調査と証言を元に第三者が②を実行して、本人の意思で①が行われるんじゃないのか?それも早急にだ。
 最高裁の上告棄却が言い渡されてから1年以上になるというのに、何をしてるんだ?関係者が。そして、加害者のH司祭が謝罪してないってのも致命的だな。

 いいか?児童に対する性的虐待というのは、一般社会における重大な犯罪の一つなんだぞ。刑事事件だったら、実刑が相当であると判断されるんじゃないのか?主教さんや司祭さんたちはそれが判っているのか?
 日本聖公会の主教や司祭が差別問題に関して発言してたことがあったよな。大学教授とかもだ。彼らは一体何を考えているんだ。まさか「事実無根」を支持しているわけじゃないだろうな。あるいは、「靖国神社による自衛隊員の合祀訴訟」に対する最高裁の判決を批判していたんじゃないのか?憲法が保証する信教の自由の侵害だと言って。それでも、キリスト教の聖職者かよ。自分たちの立場を守るためだったら、いくらでも考え方を変えちゃうのか?
 原発にも反対してたろ。障害者差別を糾弾してたろ。ふざけるなよ。