いいたい放題

 右でも左でもない風来坊が、社会・経済・政治などの問題について、
好き勝手に、支離滅裂に、傍若無人に書き込むブログ

教育基本法改正について

2006-11-29 | Weblog
 無駄な税金を使うんじゃねぇよ。
 教育が荒廃していることは、万民が認めるところだろ。イジメに暴力、これは生徒と教師両方に当てはまるし、教師は教師で十分な知識もなく、教科書の内容を批判的に(クリティカルに)検証することもできない。むしろ生徒の方が知識が上だって事もあるそうだからな。そもそも、小学校や中学、あるいは高校の教員免許状の制度も見直せよ。全国一律で試験をしろよ。偏差値が50以下の大学で取得した教員免許状と偏差値が70以上の大学で取得した教員免許状が同じってこと自体、臍が茶を沸かすよな。採用試験はまったく不透明だしな。いまでも国体先生がいるそうだし、英語のしゃべれない英語教師がいるしな。しゃべれないどころか、教科書にある文法的な間違いを説明できないそうだからな。
 社会科なんか悲惨だろ?
 法律がよく判っていない教師が憲法を教えられるか?学生時代に日本史が専門だった教師が、世界史を教えられるか?中学じゃ、世界史と日本史が何の脈略もない順序で書かれた教科書を使っているからな。せっかく歴史の教科書に差別やアイヌ差別のことが出ていても、入試には出ないから一番大事な部分を授業で話をしない。まして、高校の現代社会に至ってはお笑いだぜ。
 社会学の基本が判っていなきゃ教えられるわけがないだろ。生徒が質問しても、その質問事態を理解できない教師がいるって聞いたぞ。質問した生徒からな。質問した生徒は内容をきちんと理解していたが、教師は理解できていなかったそうだ。現代社会は必修だろ?
 それを入試に採らない生徒が多いからって、適当な授業をして誤魔化してるみたいだが、ますます日本人が非国際的になるな。最悪だぞ。「日本人とは何かを論ぜよ」という問題を出して、ある程度の論理性を持って答えをかける生徒が何%位いるか、そして何%位の現代社会の教師がまともな答えを書けるか。

 「愛国心」なんてのは当然のことだろ。
 「愛国」という言葉を聞いただけで「軍国主義」という言葉が返ってくるようだったら、そいつはまったく歴史を理解していないぞ。国を愛せない奴が、弱い人や貧しい人、傷ついている人や病児の人を愛せるわけがないからな。おまけにおかしなアナーキズムが大手を振って罷り通ってるからな。最悪だぞ。
 教育基本法の改正に反対している連中の中に、「軍国主義復活」という言葉を使うのがいるだろう。アホじゃないか?「軍国主義」って言葉の意味が判っていないんだろうな。シビリアンコントロールの意味も判っていないしな。それでいて、他国が日本を侵略してきたら(周辺には日本以上の軍備を持っている国がある)、奴らは最初に逃げるんだろうな。「非武装中立」なんて空中楼閣的なことを、聖人君主ぶって言ってる人間が一番危ないな。核ミサイルが飛んできたら、真っ先に核シェルターに逃げ込むだろうな。松本清張はしっかり見抜いていたよ。

 昨日メールがあった。
 かつて、人権だ在日の問題だと一所懸命騒いでいた大学教授、例の児童に対する性的虐待事件ではまったく沈黙してるそうだな。おまけに、原発問題などどこ吹く風だ。あれがサヨクの典型だよ。おまけにそいつはキリスト教の聖職者だそうだ。呆れたよ。
 俺が知ってる東京の牧師さんのブログにもいろいろ書いてあったな。
 主教とかいう偉い人は、教会の金を使い込んでも背任にはならないそうだ。そして、サヨクぶってた連中も、みんな沈黙しているらしい。彼奴ら、何を考えてるんだ。キリスト教ってのは、マザー・テレサみたいな人ばかりだと思ってたが、マザー・テレサみたいな活動をしている人は表面には出てこないんだろうな。

 教育基本法改正に、キリスト教会も反対しているそうだが、キリスト教国で「愛国心」という言葉を否定し、非武装中立の国はあるか?エクアドルは?
 ドイツはどうなんだ?イタリアは?彼らがイラクへ行った時に、ヨーロッパ諸国は彼らの行為を「海外侵略」「他国への侵略」と言っていたか?911の時にあのビルの中で死んだ日本人の家族に「我慢して下さい」「こらえて下さい」とでも言うのか?拉致された家族に「耐えて下さい」とでも言うのか?結局、キリスト教は大資本の手先だな。
 中国に媚を売っている連中もいるだろ?南京大虐殺を事実だとしている連中もいるだろ?アメリカで南京でのレイプを映画にするそうだな。日本兵がやったという目撃者の証言でもあるのか?サヨクの中に「便衣兵」という言葉を知らないのがいたな。

 教育基本法を変えて、真実の歴史を子供たちに教えないと、日本の将来は真っ暗だな。一部のサヨクに指導された連中は無視するしかないだろ。彼奴ら、日本という国家の存在そのものを否定しているんだからな。国民が国を愛せなくて、なんで国家が成り立つんだよ。左翼的偏向教育をしたり、組合活動をする教師は要らない。まして、男女混合名簿などという非常時にはまったく役に立たないものを使っている教師たちもだ。緊急時に男と女をそんな名簿でどうやって他人が区別するんだ。
 彼奴ら、地震や火山の噴火などは起こらないと思っているんだろうな。幸せな連中だよ。

今さら軍事侵略でもねぇだろ

2006-11-17 | Weblog
 「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」という部分に野党は反対しているんだろ。しかし、軍事侵略でもねぇだろ。大体、今の自衛隊の装備でどこに侵略できるって言うんだよ。国と郷土を愛するなんて当然のことだろ。国ってのは、吉本隆明が言うように確かに「共同体幻想」だが、人間はその「共同体幻想」の中で生きてきたし、これから生きていくことは間違いない。これを徹底的に否定したら、それはアナーキーという名の無秩序を作り出すだけだ。
 「他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する」こと自体は問題じゃないだろ。国際社会の平和に寄与するという言葉が、海外侵略を可能にするということなのだろうが、今の自衛隊にどうやって侵略することが出来るんだ。それとも何か?海外侵略して、石油産出国を一国か二国、植民地にするとでもいうのか?
 そんなことをしてみろ、確実に核を打ち込まれるぞ。
 社民党は何を考えているんだ。共産党は徹底的な平和主義者のようだが、異常なばかりの軍事政権下で苦しんでいる民衆を助けなければならないとは思っていないんだな。民主党は話にならん。反自民党だけが彼らの党是だろ。
 いいか、愛国心や郷土愛がなくなったら、自然環境など滅茶苦茶だぞ。
 まぁ、田舎の山々に入り込んで、山菜を採ったり茸を採ったりする連中は、あまりにも理不尽だからな。山ぶどうを全部採っていってしまうんだ。それを食べている動物たちのことなんか考えてもいない。

 それだけじゃない。今の地方自治体がどれだけ苦しんでいるかなどということを、みじんにも考えていない。「一票の格差」を問題にしている大学教授たちの理不尽さには目を覆いたくなるぞ。彼奴ら、日本の国土はどうなっても良いんだろうな。それよりも、都会人の利益だけを考えている。だから、奴らが郷土愛などというと臍が茶を沸かしそうだ。筆者がガキだった頃、東京都23区内にもイタチがいたんだ。庭で飼ってた鶏が喰い殺されてな。そんな自然はもう、東京には残っていないだろ。鉄腕アトムや鉄人28号で育った連中の多くは、都会しか見ていないから、郷土愛などということは理解出来んだろう。
 多摩川を見てみろ。俺がガキの頃は多摩川で釣った魚が食えたんだ。

 そして、自国を愛せない奴らが、他国を愛せるわけがないだろ。
 モスクにミニスカートを穿いていく若い女たちを誰も咎めないだろ。
 アホじゃねぇか、まったく。最近は葬式にノースリーブの服を着ていく女がいるそうだな。何とかしろよ。喪に服している人々のところへ、何でそんなものを着ていくんだよ。親や社会がこうした常識を教えられなければ、国が指導する以外にないだろ。「他国を愛する」ということの意味をしっかり考えさせなければ駄目だろ、ガキの頃に。ある女子高校で、生徒は制服を着せられているってのに、教師は私服で通ってたそうだ。女の教師はパーマをかけて、素敵な服を着てたそうだ。教師が自由なら、生徒も自由だろ。新しい教育基本法に反対している日教組は、根本から考え直せよ。
 必修科目の未履修問題なんて、考えただけでも胸くそ悪いぞ。
 筆者たちの頃は、数3以外は何でもやった。地理・世界史・日本史・政経、みんなやったぞ。日本史を知らない奴らが極端に多くなってるな。「鎖国」だから国を閉ざしていたと思ってるんだ。最悪だぞ、それじゃ。あれは「鎖国」じゃなくて、ヨーロッパ文化の移入抑制」と「幕府による貿易の独占」だろ、。そんなことを知らない若い連中にそれを話すと、「本当ですか?」とほとんどの奴が聞き返してくる。中学のデタラメな歴史教科書しか読んでいないんだから、仕方がないよな。

 子供たちを週休二日というデタラメな状態から早く抜け出させろよ。
 教師の労働組合を解体させろ。教師が自分の権利を主張するあまり、生徒の権利を疎外してどうなるんだ?教師は命がけで子供を教育しろよ。国を愛し、郷土を愛し、自分たちが生まれ育った町や村を愛せるようにな。自然も土もない都会じゃ、これを言っても無理か?
 「子供たちを戦場へ行かすな」ということを言ってる教師がいるそうだが、いつから日本は徴兵制になったんだ。だいたい、今の日本で徴兵制にすることが可能なのか?ガキの人数が減ってきてるから、無理ではないかもしれないが、それだけの予算を国が支出できるのか?
 韓国の若者たちの公衆マナーは素晴らしかったぞ。徴兵制があるからだけじゃなく、徹底的な教育が親や学校によって為されているんだろうな。「優先席」に座って脚を前に伸ばし、ゲームに興じているのは一人もいなかったな。日本じゃ、母親が「優先席」めがけて突進し、席を独り占めしたあげくに、子供をそこに座らせているだろ。こんな世の中に誰がしたんだ。

 日本に「軍国主義」や「言論統制」が復活するとでも思ってるのか?
 教育の荒廃には目を覆いたくなるものがあるし、弱肉強食は進んでいるだろ。イジメに対して、見て見ぬ振りをするし、生徒が学校で強烈な頭痛になっても学校はそれを報告もしなければ、学校保険の支給すら考えてなかったぞ。
 教師の質を高めるためには、教育基本法を改正して、きちんとした体制を作らない限り、イジメがなくなるわけがないだろ。教師がイジメてるだけじゃなく、校長が教師をイジメてる時代だからな。

 そうそう、「生涯学習」ってことが言われてるらしいが、高校の教師を退職したのや元大学教授が指導者になってたら、古い時代が繰り返されるだけだ。団塊の世代には、知的レベルの高い人たちが多いからな。一度行ったら、誰も行かなくなるぞ。内容がきちんとしたものでなければ。

アメリカのCIAのまわし者か?

2006-11-16 | Weblog
 仕事でキリスト教関係の資料を見ていたら、「キリスト新聞」2006年2月11日号に、東京神学大学の近藤勝彦という教授が、とんでもないことを書いていたぞ。呆れてものが言えなかったから、知り合いのクリスチャンに電話したら、東大で哲学をやっていた人だそうだ。

 「敗戦による国家や社会の進路変更のために、外からの入力によって現行の日本国憲法が成立した。そのためこれは『自主憲法』ではなかったという人々がいる。
 しかしそれなら、日本国民は『自由、人権、デモクラシー、平等、国民主権』を内容とする現在の憲法を『自主的』に成立させることが出来たであろうか。敗戦によって受け取る以外に、出来るはずはなかったのである。」

 この一節には目を疑ったぞ。「自由、人権、デモクラシー、平等、国民主権」と思いつくままに言葉を羅列したのだろうが、「デモクラシー」=民主主義とは他の四つ、つまり、自由と人権と平等を根幹とした国民主権を言うのであって、この教授は民主主義の定義が理解できていないのかもしれない。大丈夫なのか?そんな人が教授をしていて。
 知り合いの話だと、この原稿を基にして講義をしたらしいが、教えられる方はたまらんだろうな。

 そして、「敗戦によって受け取る以外に、出来るはずはなかったのである。」ということの根拠が記されていない。東大出の「学者」はこういうことを平気で書くのか?一般民衆を馬鹿にし切ってるな。甘いぞ。
 明治時代の自由民権運動の流れの中で、通称「五日市憲法」という極めて近代民主主義的な憲法草案が記されていた。別に東大出の学者さんが考え出したわけではない。東京の五日市の住んでいた人々の間で書かれたものだ。

 45条「日本国民ハ各自ノ権利自由ヲ達ス可シ、他ヨリ妨害ス可ラス、且国法之ヲ保護ス 可シ。」
 48条「凡ソ日本国民ハ日本全国ニ於テ同一ノ法典ヲ準用シ、同一ノ保護ヲ受ク可シ、 地方及門閥若クハ一人一族ニ与フルノ特権アルコトナシ。」
 76条「子弟ノ教育ニ於テ其学科及教授は自由ナルモノトス、然レドモ子弟小学ノ教育ハ父兄 タル者ノ免ル可ラサル責任トス。」
 77条「府県令ハ特別ノ国法ヲ以テ其綱領ヲ制定セラル可シ府県の自治ハ各地ノ風俗習例ニ 因ルモノナルカ故ニ必ラス之ニ干渉妨害ス可ラス其権域ハ国会ト雖モ之ヲ侵ス可ラサルモノトス。」
 86条「民撰議院ハ行政官ヨリ出セル起議ヲ討論シ又国帝ノ起議ヲ改竄スルノ権ヲ有ス。」
194条「国事犯ノ為ニ死刑ヲ宣告ス可ラス又其罪ノ事実ハ陪審官之ヲ定ム可シ。」

 すごい条文だ。明治14年にはこれが成文化されていたんだが、こうしたことをこの東大出の教授は知らんのだろうな。東京の五日市の町には、明治時代のかなり早い時期から、ヨーロッパ・アメリカの文化や政治思想が伝わっていたと思われるし、その痕跡が五日市の町に残っている。八王子周辺は生糸や絹織物の集積地であり、他の織物も盛んだったところだ。五日市からそれ程高低差のない峠を越えると八王子であり、八王子から横浜までの道は、富国強兵策を採っていた明治政府によって整備されていた。そして、ローマ・カトリックの宣教師も五日市に入ってきている。

 こうした自由民権運動の歴史は、地方には様々なところに残っている。そして、戦前の軍国主義の時代の中で、一部の人間によって「自由民権運動は赤」というレッテルが貼られたんだ。板垣退助の時代には、ソビエト連邦など影も形もない。どうして「自由民権運動は赤」なんだ。独裁的為政者、つまり薩長土肥のクーデター政権のなれの果てが、こうしたことを国民に教えてきたんだろう。
 この教授の言ってることは、日教組の連中が言ってることと同じだぞ。
 歴史を、中学校の歴史の教科書に書かれてある取りに理解してるんだ。それだけじゃない。自由民権運動がどうして始まったのか、そしてどういう人々がそれを継承してきたのか、そうしたことをまったく知らないのだろう。

 知り合いにもう一度電話してみた。「愛国心」という言葉にも、あるいは自衛隊を合憲とすることに対しても、何となく反対しているように聞こえているが、アメリカ人は国家への忠誠心を持っているし、敗戦国ドイツやイタリアには国軍が厳然として存在していることを問題にしていないという。

 「市民革命によってではなく、連合国側、特にアメリカに敗北したことで、日本国憲法を受け取り、戦後革命をある程度遂行することになった。このことが重大で、憲法はただその文言からだけでなく、その成立の歴史、払った犠牲から理解されなければならない。」とも教授は書いている。
 サヨクが時々口にすることだ。戦勝国アメリカの押し付けだし、キリスト教国アメリカからの有り難いプレゼントなのだから、心して「受け取った」のだと何で書かないんだ。その程度にしか、国家というものを考えていないんだろうな、この神学大学の教授様は。
 いま電話が知り合いからあった。1969年頃の大学紛争の時の、「右翼の親玉」だったそうだぞ。おいおい、何時からサヨクになったんだよ。サヨクにおべっかいを使わなきゃならないほど落ちぶれたのか?

 しかし悲惨だな、日本のキリスト教は。
 こんな軽薄な教授に指導されているんだろ?
 日本国憲法は明らかにマッカーサーによる強制だろ。だから、自主的な民主主義的憲法を制定しようというんじゃないのか?愛国心や郷土に対する愛をもってどこがおかしいんだ。まさか、「軍国主義の復活」なんてことを言うんじゃないだろうな。日本人としての誇りなんか、この教授にはないんだろうな。どっぷりと日本の歴史と文化に浸かって生きてるくせに。今回の日本国憲法の改正は「右旋回」なんだそうだ。それじゃ、国家や民族に対する誇りと自尊心を持ち、強大な軍事力を保持し、あるいは集団的自衛権を行使している国は、みんな右旋回しきっている国なんだな。それにしちゃ、この教授はアメリカやドイツ、あるいはイギリスを批判しているって言う話を聞いたことがないと、知り合いが言っていた。
 こんな人の意見が大手を振って罷り通っているのなら、日本のキリスト教会は終わりだな。
 そう言えば、例の、奥さんがいながらバスガイドと同棲してしまった、某有名大学のチャプレン、この教授の後輩だそうだぞ。憲法改正議論をする前に、自分たちの内側の破廉恥な問題をきっちり解決しろよ。同じ教派には、幼稚園の先生に想いを寄せて、彼女が退職した後も実家まで追いかけていった牧師や、幼稚園の女児に性的悪戯をしていた牧師がいたそうだな。神学大学の教授なら、そうした現実的な問題に目を向けろよ。
 まぁ、そう言うことを言い出すような人なら教授にはなれんだろうがな。
 結局は、神学大学の教授はアメリカのCIAのまわし者か?
 問題の一番の争点を見失わせるような議論ばかりして、問題を真剣に考えようとしている人々を煙に巻こうとしているのか?アメリカが日本で何をしたかを忘れさせようとしているとしか思えないな。硫黄島・サイパン島などでのあまりにも卑劣な攻撃。東京大空襲。そして、日本人を「家畜」と呼んだ大統領による原爆投下命令。まさか知らんとは言わんだろうがな。

天気がおかしい

2006-11-12 | Weblog
 今朝、福島にいる友人からメールが届いた。
 「天気がおかしい」と言ってきた。そのメールを本人許可を得て
ほぼ全文を掲載することにした。

 *******************************

 天気がおかしい。
 冬型の気圧配置だと気象庁は言っているが、冬型じゃない。むしろ春先型だ。新潟の平野部で降っている。これは大陸の高気圧が冬の位置よりも南に下りてきているからだ。去年の秋も一緒だった。そして、只見町とか金山町で12月に大雪になった。平年では、只見や金山で大雪になるのは1月の末からだが、12月の初めから、春先型の気圧配置になっていたので、12月の初めから大雪が降ったんだ。そして、そのおこぼれが会津若松にも飛んできて、会津若松でも12月に雪が多めに積もった。
 気象庁はこの異常現象をインド洋の海面温度が上がったからだと結論付け、天気予報をするためのオフコンにそのデータを入れ、解析する一つの資料にした。確かにこれも有効なのだが、何故こうした現象が起こっているかということだ。
 少なくとも、この26年間に去年のような雪の降り方は記録されていない。平常とは異なるから異常というのであれば、去年の降雪情況は明らかに異常だった。会津若松でも、大雪が降る風向きではない西風で雪がたくさん降った。そして、地形だけでなく、住宅などにおいては、風向きによって雪が積もる場所が異なる。去年の12月の大雪はその典型だった。だから、下郷町の町営保育所で事故が起きた。屋根の雪が落ちて、軒下で遊んでいた子供たちが埋まり、数名の子供が亡くなった。検察は、園長と保育士を過失で送検したらしい。
 愚かなことだ。若い保育士であれば、この雪を予測することなど到底不可能だ。それに建物自体が新しい建物だ。
 しかし、気象庁は警報をほとんど出していなかった。特に落雪警報だ。「落雪注意報」は出ていても、警報ではない。警報が出れば、保育所では屋外での保育を中止しただろう。少なくとも、軒下で子供を遊ばせることはしなかった。
 気象庁は、予報が外れたときに掛かってくる電話に対応するのが大変なので、なかなか警報を出さないということを聞いたことがある。おまけに、福島県にある友人の測候所は数えるほどしかないし、下郷町にはアメダスも設置されていない。とりあえず、「落雪警報」を新設すべきだろう。

 気象庁は「狼が来た」になることを怖れていたのだろうか。
 だとしたら職務怠慢だ。昨年12月の気圧配置は明らかに異常だった。そして、大雪が降った。風向きも異なっている。だとしたら、雪が積もる場所が平年と異なることは十分に予測できたはずだ。気象庁が警報を出せば、文科省や厚労省が学校や幼稚園、そして保育所などに注意を喚起することが出来たはずだ。
 町の職員に天気予報をすることは難しいだろう。だから専門家集団の気象庁が天気予報を出すのだろう。俺は、知り合いに何回もメールを出した。「この雪は降り方がおかしいから、普段と異なる場所で落雪が起きる可能性がある」と。気象予報士の資格が出来てから、気象予報士の予報しか当たらないと思ってしまっている人が増えているのかもしれない。冗談みたいだ。局地的な天気は、気象庁のオフコンには不可能だ。最近は、会津を三つに分けているが、その境界線がどこかを気象庁は明示していない。
 喜多方で雪が降っている時、会津若松では雪が降っていないということは、喜多方と会津若松を言ったり来たりしている人々の間では常識的なことだ。原因は雲の通り道にある。気圧配置によって、雪雲がどっちの通り道を通るかが決まってくる。それも2月までで、3月に入るとあまり雪は降らない。只見や金山は1月の半ば過ぎから雪が多くなる。12月に降らないわけじゃないが、雪が多くなるのは1月半ばからだ。つまり旧正月前後は雪が多いということだ。

 今年も去年と同じパターンになりはじめている。これが来年も続いたら、明らかに気候の変化が起きていると言えるだろう。気象庁はそれでも「異常気象」とは言わないだろう。「異常」と言うことは、自らの知識を越えているということを意味するからだそうだ。しかし、それを言わないことでまた子供たちが死んだらどうするんだ。子供たちや高齢者という弱い人々を守れなくて、何が公務員なんだ。
 あの落雪事故の責任は、単に保育所の所長や保育士だけにあるわけじゃない。気象庁や厚労省にも責任がある。指導監督する義務があるだろ、厚労省には。

  *********************************

 これがメールのコピーだ。
 毎日数回は衛星写真と天気図を確認している男がこう書いている。しかもあいつは、福島に住んでいて、そこら中の町を歩いている。気象庁は、東京か福島市から予報を立てている。どっちが先に気が付くかな。

 いい加減で、福島県人は目を覚ませよ

2006-11-11 | Weblog

 福島の県知事選挙はどうなってるんだ?
 友人に電話したら、面白いことを言ってたぞ。各候補者の選挙カーが廻ってくるそうだが、どの候補者も政党の名前を言わないそうだ。無所属で出てるからなのか?自民党も民主党も後ろめたいことがあるようだし、社民党までもが一丸となっていたらしいな。
 おまけに、法律には触れないそうだが、民主党の候補者は前県知事から金をもらっていたそうだしな。自民党の候補者は、どうやって選ばれたのか知らんが、40そこそこの女性弁護士なんだってな。大丈夫か?県庁には大物官僚がゴロゴロいるだろうに、お嬢さんがやってけるのか?
 それと、県会議員の補欠選挙も行われているそうだが、誰も政党の名前を言わないそうだ。俺の友人は金もないし、ネットで見られるから新聞を定期購読していない。あの分厚い新聞を全部読めるわけじゃないからな。だから、選挙公報が廻ってきていないそうだ。市役所へ行ってもらって来いよと言ったが、あまり気乗りしていないみたいだったな。本心は「誰がなっても同じだろ」というところなのか?
 腐敗しきった談合体質を変えるには、徹底的な荒療治が必要なんだが、それが簡単に出来るならあんな恥さらし事件は起きなかっただろうな。談合と汚職かよ。予定公示価格が県庁の出先機関のパソコンから見られるんだからな。信じられないよ。憲法とか法律は通用しないのか?
 まさか、福島県は治外法権だと思っていないだろうな。
 そう言えば、「自由民権運動は赤だ」と思っている人がいるらしいな。大丈夫かよ。中学の社会科で習ってるだろ。確か、あの喜多方事件は薩摩出身の県令と農民たちとの闘いだったんだよな。警察は県令の支配下にあったから、県令を批判するものは犯罪者にされたんだろうな。
 喜多方事件の記念日に、友人が記念碑が建っているところへ行ってみても、誰もいないし、何もしてないみたいだったといってたぞ。福島県じゃ、今でも江戸時代の身分制度が残っているんじゃないだろうな。

 いい加減で、福島県人は目を覚ませよ。

中世封建制度の名残 補遺

2006-11-08 | Weblog
 さっき書いたことに付け加えるのを忘れていた。
 信徒の財務主事は告発されているのに、主教は告発されていないという問題だ。誰が考えてもおかしいと思うだろ。数億の使途不明金がでて、それを使い込んだのが会社の会長だったら、当然、背任行為で告発されるだろ。むかしは中小企業の「社長さん」が同じようなことをしていたが、いまは出来ないぞ。そんなことをしたら、税務署にバレるからな。ただ、一般社員に比べて、社長の役員報酬が以上に高いのは時々耳にしたり、眼にするがな。
 地方じゃ、まだよくある。
 筆者が仕事で出掛けている地方都市(人口は十数万)でも、社長が豪邸に住んでいるよ。しかも地元の中小企業の社長だ。城下町じゃ、かつての「士族」が未だに大手を振って、運転手付きのベンツでゴルフに出掛けているよ。ゴルフ場でそんな人物とちょっとしたトラブルになったことがあったな。昼飯の時間に、クラブハウスで傍若無人にでかい声で話をしているんだ。ビールのジョッキを煽りながらな。それを従業員は注意もしないで眺めているだけだ。これじゃ、この町の観光事業はどうしようもないだろうな。

 しかし、大金を横領した主教を告発しない教会って、一体何なんだ?
 上の人間を告発できないというのは、正に封建制度だろ。日本じゃ、城下町に多いんだよな。市長や町長になるためには、旧「士族」との関係を大切にしなくちゃならんらしいからな。いい加減で、総務省は真剣に地方自治体を指導しろよ。
 ところが、キリスト教のあの教派じゃ、国も口を出せないからな。他の地区の主教も口を出せないのか?司祭や信者が問題にしたら、抹殺されるんだろうな、きっと‥‥‥
 これだけのことがあれば、バックマージンなど当たり前のことなんだろ。建物を建て替えたり、土地を買ったりする時に、バックマージンがあるんだろうな。業者の選定に関して絶大な権力を持っているだろうからな。売る時もそうじゃないのか?安く売って、時価との差額の半分を戻させるんだ。その土地が欲しい業者や、仕事が欲しい業者なら当然その話に乗ってくるからな。

 怪しそうな話ならいくらでもあるだろ?
 キリスト教のあの教派じゃ、他にも絶対あるな。金額が多少低かったから大きな問題にならなかったんだろ?教会の建て替えや土地の売買はそうあるものじゃないだろうが、いざその時になったら、いくらでも金が動いているんだろうな。主教になるには、選挙で選ばれなければならんそうだが、その選挙の時にも金が動くという噂があるらしい。これがキリスト教会のすることか?
 カルトだよ、この教派は確実にカルトだ。
 多額の使途不明金を出しておきながら、聖職者は刑事訴追を受けることがないんだからな。あの少女に対する性犯罪事件も同じだろ?聞くところによると、その犯罪を犯した司祭は「陪餐停止」処分になったそうだが、被害者との和解が為されればそれを解除するそうだ。しかし、その和解を和解として認定するのは主教だろ。そこも重大な問題なんだよ。被害者はどうなるんだ?被害者の家族は?
 主教たちは「ほとぼりが冷める頃」、必ずあの司祭を復職させるだろう。でないと、自分たちも責任を問われてしまうからな。退職した後の「天下り」先がなくなる。そしてそれに関しても、ほとんどの主教と司祭は眼を瞑るだろうな。命がけで正義を貫こうとするのはほとんどいないだろう。今の主教たちの中には、かつて女性司祭按手を積極的に主張していたのがいるそうだ。人権の問題に関しても、積極的に発言していた。しかし、一旦主教になったら、考え方が豹変しているらしいな。結局は、地位と名誉と金だろ?まさか女は付いて廻っていないだろうな。世間じゃよくあるがな。

 あの司祭が復職されたら、ことは重大だ。
 被害者の側からの反論が怒濤のように押し寄せるだろう。少なくとも筆者はこのブログ以外のネット関連のところに書き込む。主教たちはネットの威力を知らないかもしれないな。パソコンなどほとんど触ったことがないだろ。酒ばっかり飲んでるんじゃないのか?あの教派の主教や司祭には依存症が多いって話を聞いたことがあるぞ。普段は寡黙なんだが、酒を飲むと饒舌になるそうだ。

中世封建制度の名残

2006-11-08 | Weblog
 昨日、ある人からのメールを読んだ。
 あるキリスト教の教派内であった、聖職者による少女虐待事件の顛末とそれに関する具体的な問題が記されていた。あの事件は、筆者の友人は具体的なことは筆者には話さなかったが、少女に対する完璧な性的虐待事件だった。確認のために、いま友人に電話したら、「セクハラなどというものではなく、明らかな性的虐待で、それを『信仰』的呪縛をかけて5年以上?にわたってしていたとのことだった。
 当然、刑事事件になるべきところなのだが、被害者側がすぐに告発していなかったから時効が過ぎてしまっていたので、民事裁判しかできなかっただけのことだ。これも、教会のためを思ってのことであって、父親はその怒りを自分一人で押さえていたのだろう。地裁では加害者の言い分が通って、被害者側が敗訴。しかし、控訴審では被害者の証言の真偽を十分に検証した結果、加害者の請求額が満額認められた。そこで、加害者側は上告したのだが、最高裁は上告棄却を言い渡した。当然、この時点で高裁の判決が確定した。

 民事裁判といえども満額の慰謝料が認められているのだから、刑事裁判が行われていれば、加害者は当然有罪になっていただろう。にもかかわらず、最高裁判所の上告棄却の後も加害者は「事実無根」を主張している。
 被害者がPTSDによる自殺未遂をしたとき、加害者はその病室の前で父親に土下座して謝っている。これは、民事裁判が起きる前のことだ。土下座してまで謝っていながら「事実無根」もないものだ。高裁は当然の判決をしたと言える。

 しかし、この教派の問題はこれだけじゃない。かつて沖縄で教会の土地建物が売却され、その金で広大な土地を手に入れたのだが、そこは市街化調整区域だった。定住者の宿泊設備は一切作れない。仕方がなく、道路を挟んだ反対側の住宅地に土地を購入し、そこに3階建ての建物を建てた。一回は貸店舗、二階から上は教区や主教(教区の責任者)が使っているという。
 そして、大きな問題は、市街化調整区域の価格と住宅地の価格の差だ。
 業者は、「近い将来、市街化調整区域から外れる」といっていたそうだが、確実な情報があったのだろうか。単にバブルの中で、「この土地を買っておけば必ず儲かる」というデマゴギーにも似た言葉に騙されていないか。もしそうだとしたら、億単位の金を動かす者としては、あまりにも無知すぎる。田中角栄の日本列島改造論で定められた市街化調整区域だが、これのおかげで地方の自然環境が守られている。
 この出来事の中で、問題の最高責任者である主教は責任をとっていない。

 あるいは、京都であった先物取引事件だ。主教が、教区の金を使って先物取引に手を出した。素人がやって儲かるはずもない。結局は億単位の「使途不明金」が出来てしまった。当然のこととして、この主教は退職したが、使途不明金に関して刑事告発されていない。
 主教が教会の金を使って、先物取引をしたということ自体、大問題だという認識がこの教派にはない。筆者の知る限りでは、この主教も進歩派で通っていた人だ。女性差別撤廃という視点やフェミニズムの視点から、この教派は女性も司祭になれるようになった。これに対しても彼は反対していなかったし、むしろ推進派の一人だったらしい。

 北関東教区でも、なにやら金に絡んだ焦臭い事件があって、主教就任後数ヶ月で主教が辞任している。内容はほとんど知らされていないらしい。この主教も刑事告発されていないことは事実だ。

 一方で、東京教区では財務主事が9000万円を越える金を横領するという事件があった。財務主事は聖職者ではない。事件発覚直後に彼は刑事告発され、現在裁判係争中であるらしい。

 カルトだな、キリスト教も。
 こうした教派の聖職者は、内にこれだけの問題を抱えていながら、外では「エキュメニカル」とかいう言葉を使って他の教派と歩みを共にしている。また、キリスト教界にもこれを批判しようとする教派が見当たらない。寺の坊さんが飲酒運転をしても、新聞に記事が出る時代だ。寺の坊さんは、だから、自分の車で出掛けても、酒を飲んだら必ず代行運転で寺に帰る。初めから、タクシーで来る坊さんもいる。それに比べると、キリスト教の教会では、飲酒運転くらいは朝飯前なんだろうな。
 筆者の知るところでは、他の教区では主教や司祭たちに「箝口令」が敷かれているみたいだ。だから信者はこれを知らないのだろう。この教派と密接な関係のある新聞社があるのだが、沖縄の問題を記事にしたら編集長が主教たちの圧力によって解雇された。しばらく前に、失意の内に亡くなられたそうだが、少なくとのこの教派はカルトだ。こうした健全な人々の思いを圧殺していく。

 東京や関西には、この教派の関連学校がいくつもある。こうした学校の教授や助教授もこのことに関する発言をしていない。原発に反対しながら、原子力学会に名を連ねているのもいるからな。愚かなことだ。一見、進歩はぶっていた連中も、沈黙し続けている。
 一人だけ、自分の名前を公表して、批判している司祭がいる。
 東京にいるらしいので、いつか日曜日にでも行ってみようかと思っている。どんな説教をしているか聞いてみたい。筆者もガキの頃に、教会学校へ通っていたことがある。先生方のお話が面白かった。何十年ぶりかだ、教会へ足を向けるのは。

中華帝国がはじまったぞ

2006-11-05 | Weblog

 「中国・アフリカ協力フォーラム首脳会議」
 名前は聞こえがいいが、スーダンのバジル大統領、ジンバブエのムガベ大統領、アンゴラのサントス大統領も参加してるんだってな。人権無視の独裁体制を敷いている国が参加してる。産経新聞は「首脳らが一人ずつ進み出て胡主席に握手を求める様子は、中国皇帝に謁見(えっけん)する朝貢国を連想させ、中国がアフリカの新たな“宗主国”であることを国内外に見せつけた」と記してる。「ジンバブエのぜいたくな大統領府は中国の無償援助1300万ドルで建てられ、見返りとして中国企業が数億ドルの水力発電プロジェクトなどを受注したともな。
 中国企業の安価な中国製品がアフリカ市場に出回って、ヨーロッパや日本のODAで建てられた工場が倒産してるんだと。その結果、失業者が増加してるそうだ。それでいながら、「かつて植民地主義の奴隷役を経験したアフリカ、中国の人民が最もはっきりと植民地主義をわかっている」と劉建超報道官が言ったそうだ。
 中国の帝国主義がアフリカを侵略しはじめた。
 日本を散々批判してきた中国が、21世紀になってアフリカ侵略を始めたんだな。まさか裏に北朝鮮がいないだろうな。ミサイルなどの武器を売るには恰好のお得意さんだからな。イランだけがお得意さんじゃぁ、ほとんど儲けがないだろう。
 正体が見えたな、中華帝国の真実な姿が。

 巨大な破壊能力を持った中性子爆弾を持ち、大陸間弾道ミサイルを装備し、空母も原潜も保有しているからな、中華帝国は。さぁ、世界はどうするだろうな。なにせ中華帝国は国連の安全保障理事会の常任理事国だからな。

教育基本法の問題に関して

2006-11-03 | Weblog
 教育基本法が問題になっているが、極端な誤解があるな。
 あるところに書かれていたが、欧米では教師と生徒はたいとうだちうのだ。本当かよ。俺が知ってるパブリック・スクールでは全然対等じゃなかったぞ。社会のマナーはきちんと守られていたし、教師が「こいつは勉強していない」と判断すれば、一方的な退学もあり得るという。勿論、その判断は教師の趣味によって為されるものじゃない。公平な試験や論文審査によってだ。提出日までにレポートが出されなければ落第だ。
 それだけじゃない。授業中に、その授業の妨げになるようなことをすれば、教師の判断で教室からの退去が命じられる。日本の中学では、そうしたマナーまでもを教師が教えることを望んでいるが、アメリカでは親の仕事だ。教師は学問を教えているのであって、学校という集団の中で守らなければならないマナーを教えるのは親の仕事だ。だから、数回に渡って室外退去を命じられると、親と生徒が一緒に校長室へ呼び出される。
 そうやって親から教育を受けた生徒たちは、自分たちで授業中のマナーを決める。授業以外は自由だが、授業中には着衣も規制される。その規制は、そのクラスの構成員が決めるのであって、日本の中学のように一方的に押し付けられたものではない。

 ところが、日本の学校の中では、みんなが同じという異常なまでの均質性が求められている。みんなと同じように出来ない子供に、「キミは何故みんなと同じことが出来ないのか」と批判していた教師がいる。その良い例が公立学校の制服だろう。制服はある意味では礼服でもあるのだが、それを毎日着せられている。「子供が着るものを買って欲しがるから、制服をなくさないで下さい」と「PTA」の集まりで懇願する親がいるという。欲しがって困るのなら、自分で指導すればいい。自分の子供の指導を他人に任せるな。だから何だろうか、イジメで自殺した子供のことは問題になるが、イジメた側の子供とその親に対する刑事責任は問われたことがない。
 入学式、始業式、終業式、卒業式、創立記念日等々、正装をしなければならない時に正装するのは、歴史的にも当然のことだ。しかし、日常的な授業の時に正装している必要がどこにあるのか。
 制服をなくすと、教師は困るだろうな。「服装指導で‥‥‥」
 社会のマナーがあるだろ。背広姿のサラリーマンが腰パンをしてるか? 白いワイシャツをズボンの外に出しているか? 生徒は制服を着ていて、教師は自由なジャージを着てないか?
 髪の毛を染めるな、ピアスをするな、化粧をするな等々、数え上げたら切りがないよな、学校の「校則」とやらは。したければ中学生が化粧しても良いが、中学の時から化粧をしていたら、二十歳の頃には肌がボロボロになるぞ。25歳が人間の肌の最高点だからな。
 茶髪であろうが、耳にピアスをしていようが、髪の毛にパーマをかけていようが生徒の自由だろ。問題は似合うか似合わないかだ。親や教師が染めてるだろ。白髪染めしている教師なんかかなりいるんじゃないのか?
 坊主頭で迷彩服を着て登校したら、日教組の教師は目くじら立てて怒るだろうな。
 しかし、生徒の自由だろ、着衣は。あまりにもケバケバしい恰好で授業に出たら、他の生徒や教師が落ち着かないというのであれば、それは規制しなければならないだろうな。極端に短いミニスカートも問題だな。男の教師は気になるだろ。気にならない男の教師はちょっと心配だぞ。可愛い男の子に悪戯しないかってな。
 指輪なんか、自由だろ?ダイヤの指輪も良いな。なくなったら自分で警察に届け出なけりゃならんだろうがな。教師の責任じゃない。何でもそうだ。学校へ持ってきたものがなくなったら、盗難だろ?警察の仕事だ。そして、盗んだ子供の責任はその子供の親がとるべきなんだ。

 男女交際?
 自由だろ。これも親が教えることだ。昔は、村や町内の年長者が色々と教えてくれたそうだな。しっかりしたお姉さまが若い男に女を教えたこともあった。筆者が知っている限りでは、戦前まではそれが残っていたらしいな。そして、その気丈で指導力のあるお姉さまを嫁にすると英雄になれたそうだな。地方の高校の元校長の著書にそれが書いてあったぞ。
 教師の仕事じゃない。
 インターネットに、あれだけアダルトサイトがあれば、ほとんどの高校生は知識だけはいろいろ持っているだろうからな。あとは、その欲求をどうやって抑制したり解放したりするかだが、これも教師の仕事じゃない。かつては村の兄さんたちの仕事だったが、今は親の仕事だろ。親爺がいろいろ話をしてやれよ。お袋も娘に話をしてやれよ。

 愛国心?
 これは社会全体が「国とは何か」ということを理解していない限り、子供たちに要求するのは無理だろ。「日本人」という言葉が何を意味しているか定義されていない。確かに、法的には「日本国籍を有する者」なのだが、一般的に使われている「日本人」という言葉は、もっと具体的なものだろう。髪の毛の色とか、眼の色とか、背格好とかもだ。だからこそ、理科の時間に隔世遺伝をきっちり教えておく必要があるんだ。
 「日本人は髪の毛が黒い」という言い方が間違っているかどうかを、客観的に教えなければ子供たちは、中国人を見て「髪の毛が黒いから、あの人は日本人かもしれない」と思ってしまうかもしれない。
 愛国心が、頂点に立つ一部の人間たちの利益を守ることであるのならば、愛国心はもう要らない。日本人ということの意味を、初めから教えなければならないだろう。
 愛国心とは、弱い人々、苦しんでいる人々、そして同じ国籍を持つ人々に対する敬愛の念から出てくる。犠牲的行為だ。
 ただ、時として「忠君愛国」思想が、愛国心だと思っている人々がいる。
 本来は平等であるはずの日本で、社会的身分の高い人々に仕えることが「愛国心」だと思っている人がいるが、それは愛国心などではなく、一部の国民に迎合することにしかならない。愛国心とは、今目の前で悲しんでいる人々、苦しんでいる人々に目を向け、時と場合によっては自分の命までもを捧げることだ。