ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(26)

2008-02-18 07:42:01 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
想い出探し・技術館巡り(4)

赤の広場の最寄り駅はアホートゥヌィ・リャート(Охотный ряд)ですが、その次の駅リュビャンカ(Любянка)には科学技術博物館(Политехнитеский музей)というのがあります。読み方はパリテフニーチェスキー・ムゼーイですが、「パリ」を取っても地元民にはわかります。

隣駅といってもそれ程距離は無いので、歩いていけます。近くにはソ連時代からあるジェーツキーミールДетсккий мирという子供のおもちゃデパートがあります。

やはりここも★年前に訪れたことがあり、先刻から自分の頭の中で「特集・あのときの展示物は今」と題し勝手に番組編成しているため、この博物館にも訪れなくては、と心に決めていたのでした。

ここの博物館では、鉱物学、化学、物理、情報科学、通信工学、音響映像工学、精密機械工学、動力・生産機械工学、宇宙工学といった多岐にわたる、ソ連時代の科学技術の神髄・偉業・足跡を辿ることができます。自分の身長くらいある蛇腹式のカメラスタンド、昔の映画でよく登場したアンティーク電話機、成人が3人程入れそうな位の大きなラジオ、純ソ連産ターボジェットエンジン、5mは余裕である気象用ロケット、大型蓄音機・・・。新しい展示物も結構入ってるようで、かなりボリュームがありました。

最上階には宇宙工学の展示物があります。ここでも★年前、前出のラスカルさんとツーショットを撮りました。あのときはなんとなく置かれている感じで展示物っぽくなかった記憶があります。部屋も綺麗でなかったし。

今回見たら・・・感動してしまいました。

★年前に出逢った展示物はちゃんとありました。スプートニク1・2号、ボストーク1号、ルナ1・9号・・・・・・。しかも名称プレートまで付いていて、展示物らしくなっていました。

★年前、部屋の隅っこに隠すようにして置かれていた「ロケット工学の父・ツィオルコフスキーの推進原理」を記したパネルが、ポールポジションに展示されていました。そうだよぉ、お父ちゃんをないがしろにしてはいけないよぉ・・・。

人類初の宇宙飛行士、Y・ガガーリンが地球を見たときに感じた言葉が率直で印象的でした。このメッセージは前に見たことが無かったので新設展示物でしょうか。
"Облетев Землю в корабле-спутнике, я увидел как прекрасна наша звезда. Люди, будем...."

想い出探し・技術館巡り(1)~(3)で寂しい思いをしてきましたが、ここでなんとか元気復活!取り戻せたようでした。
(つづく)