ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(19)

2008-02-07 03:28:44 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
1月11日(金)。想い出探し・技術館巡り(1)。

★年ぶりにモスクワ市北部にある全ロシア博覧センター「ベーベーツェー」(Всероссийский Выставочный центр「ВВЦ」)に脚を運びました。

★年前といえば旧体制が崩壊していて、西側資本がどんどん進出し、物価はどんどん高くなり、ルーブル価値がどんどん下がって所謂ハイパーインフレ状態にあり、犯罪が多発し、ロシア国民の生活が困窮を極めていたときでした。

ВВЦの大きな門をくぐり中に入ると、印象的な金星の装飾が屋根にある、ソ連時代の夢の址を髣髴させるパビリオンが正面に現れます。そのパビリオンの背後に円陣を組むように様々なパビリオンが建てられています。パビリオンの円陣の中央にある大噴水と、噴水の周りに囲うように置かれている金像がとても眩しい。

健康館、キルギスタン館、ソ連科学アカデミー館、電気館、カレリア館・・・施設は70館近くあるようです。全部行ってたら夜が明けてしまいそうなくらい。でもその多くは閉館しているか、商店がギッシリ設置されているかという状態。このような状態は★年前から変わっていませんでしたね。

ВВЦ訪問の1番の目的である「宇宙館」へ行ってみました。宇宙館の目の前にはボストーク1号ロケットの大型モデルやアエロフロートと書かれたツポレフ機が置かれているので、とてもよく目立ちます。★年前に訪れたときは、建屋の半分が外車の展示会場で占拠されていて、残りのスペースに人工衛星のプロトタイプ大気圏突入カプセルなどが所狭しと置かれていました。

★年経った今どのようになっているのだろう。宇宙館の前面に「サートсад」「ヤールマルカярмарка」の文字が書いてある横断幕がかかってました・・・嫌な予感がします。

中に入ってみると、宇宙に関係する展示物が1つもありませんでした。建屋に沿うように商店が並んでしました。各商店では球根や種、土や肥料などが販売されていました。

ソビエト連邦が誇る宇宙開発展示場は、「大園芸市」に変貌してしまったのでした・・・。表にヤールマルカと書いてあったので、期間過ぎれば別の「のみの市」が開催されるのでしょう。

大園芸市・・・園芸は嫌いではないけど、予想外の変貌ぶりに落胆を隠せませんでした・・・。

★年前にであったあの展示物たちはいずこへ・・・。

ラスカルさんとツーショットで撮ったカプセルはいずこへ・・・。
(つづく)

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7日から来週火曜日くらいまで、またノルウェー・キルケネスに行ってまいります。パスポ更新とビザ期限切れのためです。帰ってきたらまた紀行blog続けます。それまで待っててくださいな。