夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

議員報告(ディサービス編P-4)

2019-10-31 08:17:42 | 議員報告


名寄市の社会福祉協議会(以後社協という)による居宅介護支援事業所の不正問題が北海道新聞に、昨日、今日の二日間、大きく取り上げられていました。
『対岸の火事』と言っていいのでしょうか・・・?

新聞からの情報なので自分の見解が100%正しいとは思いませんが、
焦点になるのは情実主義的な古い習慣と性善説にあるのではないかと思います。
日本では昔から情実的な感覚を美学としていたところがあり、人はみな善人だから組織や部下を守る為に嘘はやもえないという思想があります。
ましてや、友人や知人を守るためには仕方ないこと、と言った感覚が田舎に行けばいくほど残っているような気がしてなりません。
当然、それが田舎の良さだったりするところですが、もはや介護支援はビジネス。
大きな人のエネルギーを使うものだからこそ、優しさや、貴さや、まして人間関係の美学で割り切れるものでない。
特に介護の現場を見て、触れて、知ればこそ、介護の大変さや、奥深さ、そして合理性を感じるのです。



さて赤井川村のディサービスセンターの問題も暗礁に乗り上げ、舞台を特別委員会に移し、話し合いがもたれることとなりました。
住民の皆様にとっては「何やってんだ!」と思われるところでしょうが、議会と言う場所は、住民代表として熟議する場です。
難しい問題だからこそ、時間をかけ、じっくり論議を交わし、慎重に進めていますので
どうかこの状況を理解の上、もし、ご意見があればお伝え頂ければ思います。

前回の報告で、議長の奮起とも思える発言で白樺案が否決されたことはお伝えした通りですが、
そのあとの展開はスッキリしない。もしくは、理解しがたいものとなっています。

簡単に説明すると、
10月17日、馬場村長から、デイサービスの今後についての意見交換会がありました。
その時は「白樺会案は否決されたので、今後どうしましょうか?」という感じだったように思います。
それぞれ色んな意見が出た中、残った意見は、
現状のまま、赤井川村がデイサービスを運営する案と、三事業を分離して民営化する案です。
後(二番目)の案は、、、、確か議長ひとりからの提案です。
かなり強引に感じたのは僕だけかもしれませんが、デイサービスをアマランスが指定管理し、在宅介護と訪問介護を社協に委託すれば良いのでは・・・?
と言うものでした。

そして10月29日
新聞の地方欄の記事の通り、
デイサービスを村直営でやった場合と、議長が提案した分離案の予算のシミュレーションが資料として提出され、その説明後、
馬場村長からは、分離した場合も、直営も、予算的には大きくなるので、先ずは直営に戻し、審査方法を見直し、あらためて公募したいという旨の意向を示しました。

それに対し、議長は「基準点(プロポーザルの結果)を満たした二番手の村の業者に託せば、当初に掲げた2500万円でできるのに、なんで大幅に予算を増やしてまで直営でやらないといけないのか?」という意見が出ました。
もともと直営でやっても、人員の確保やコストがかかりすぎて運営できないというのが、民営委託のスタートで、その為に2年間の、様々な議論を重ねてきた。それなのに、その議論をすべてなくし、予算を増やしてまで直営でやるというのは、いささか住民の理解を得ることができないというのが主張です。

かなり激しい議論になったのですが、僕が受けた印象としては「馬場村長は主張を曲げなかった」ということ。
議長は「理事者側の責任問題だ!」という言葉まで口にしましたが、29日の会議の決着としては、新たに特別委員会を設置し、再度議論を深めようというものでした。



会議後、僕と議長の会話で、議長が言った印象的な言葉が、
「あっちの業者(白樺会)にお金を出さなくても、村の業者にお金を使った方が村民は喜ぶだろ」というものでした。
確かに『稼ぐ村』と言う観点でいえば「外部からお金を集め、集めたお金は外に出さない」というのが基本中の基本です。
でも、今回の問題を一番に考えなければいけないのは利用者だし、次に考えるのは、そこで働く人達のことだと思います。
それに、この三事業を村外業者に運営をしてもらったとしても、どれだけお金が外に出るかと、予算書を眺めても少ないのがこの事業の特徴なのです。

いつまでこの問題を長引かせるのでしょうか・・・・?
「先ずは、来年はどうなる?」と言うのだけでも決めてあげなければ、利用者も従業員も困ります。
特別委員会が設置されましたが、次の委員会の開催日は未定。特に年末年始になり、日程調整が難しくなるこの時期。
熟議が必要と言ってもスピード感のないまま、ずるずると続くのはいかがなものかと思います。

今日の名寄の北海道新聞の一面記事の最後に書かれていた文字は「怠慢」でした。
議会も怠慢だと思われないように、しっかりと審議し、住民の方にはわかりやすく説明する。それも議員の役目ですよね。

長くなるので今回は現状報告まで、、、次回は僕なりの考えを加筆するつもりです。


ハロウィンですね。ミコさんが午後から遊びに来るって!
お菓子一杯買っておこうと思います。

皆様も「ハッピー・ハロウィン エンジョイ・ハロウィンナイト!」